開催期間は6月1日から6日まで。
この記事では、「ニッポン・コネクション」の概要などを紹介します。
2021年も「ニッポン・コネクション」がオンラインで開催!
「やってくれる」という喜びに心震えます
フラクフルトには「FRIZZ」と呼ばれる無料のカルチャー情報誌があります。
ロックダウンの制限が緩和されるというニュースがささやかれるなか、スーパーのレジ脇に置かれた「FRIZZ」最新号が目に留まりました。ふと手に取り、ちらちらと何気なくページをめくっていると、ショッキングピンクの広告が!そう、「ニッポン・コネクション」の広告ではありませんか!
やるんですか、今年も!
う、嬉しい…(泣)
オンライン開催なので会場に行ってその雰囲気や空気を味わうことができませんが、開催してくれるという意気込みに心躍らされます。
オンライン、いいじゃないですか。自宅で映画を観られる手軽さ。
今まで「ニッポン・コネクション」に行きたくても行けなかった人には、朗報ではありませんか?
「ニッポン・コネクション」とは?おすすめの理由
2021年「ニッポン・コネクション」のポイント
- 「ニッポン・コネクション」は世界最大の日本映画祭!
- 6日間で上映される映画の上映本数が80本!
- ほとんどの映画がドイツ初上映、日本国外初上映のラインナップ。
- 日本文化に関するワークショップやコンサート、講演もあり。
「ニッポン・コネクション」をおすすめしたい理由
- 今の日本の映画シーンを知りたい方におすすめ。
- テーマ別に厳選されているので見たい映画を見つけやすい。
- 日本が懐かしい!ドイツ人だけではなく、海外在住の日本人にも嬉しいイベント。
おすすめ理由①今の日本の映画シーンがわかる
「ニッポン・コネクション」の嬉しいところは、新しい映画作品が幅広いラインナップで紹介されることです。2019年以降製作の新しい作品がほとんどで、話題の監督や気になる俳優が出演している作品が多いのが素晴らしいです。
「忘れかけていた日本のことを知ることができる」ありがたい映画祭です。
おすすめ理由②テーマ別で作品をラインナップしているので選びやすい
「ニッポン・コネクション」はテーマ別に作品をラインナップしています。そのため、映画事情に詳しくなくて、どの映画を選んでいいのかわからない人にとっても助かる構成なっています。
例えば、今年の「ニッポン・コネクション」のテーマには「日本の家族像」があります。家族をテーマに描かれる現在と過去の対比、親や子、男と女など立場やジェンダーの視点から描かれる人間模様。誰もが経験したことのある家族をテーマにした映画作品を観られます。
また東日本大震災をテーマにした作品群、映画製作の観点から選ばれた作品など「ニッポン・コネクション」のテーマは幅広く、自分の好みに合わせて選べます。
最近の日本の映画事情を知らない映画ビギナーにとっても、映画祭のテーマが映画選びの手がかりになるのではないでしょうか。
おすすめ理由③日本らしさを味わう・文化を知る
今年の「ニッポン・コネクション」は会場に行く楽しみはないけれど(グッズ販売は事前予約して受け取れるサービスはあり)、ワークショップや講演、コンサートなどがオンラインで開催される予定です。
いいじゃないですか、オンライン。
私は「大砲巻」のお料理教室に注目。てっきりお寿司の太巻きかと思ってしまったのですが、お菓子なんですって。ドイツの日本映画祭で日本文化を教えられますね。(無知なだけでした…)
「ニッポン・コネクション」のラインナップの一部を紹介
「ニッポン・コネクション」の全プログラムは2021年5月19日現在では発表されていないのですが、公開予定の映画のラインナップは出揃っている模様。そこで、注目のラインナップのなかからほんの一部を紹介します。
映画事情は全く詳しくないので、「ニッポン・コネクション」のHPベースに紹介させていただきますね。
ビッグネーム作品
- 『すばらしき世界』:西川美和監督、役所広司主演。刑期を終えて出所すると、社会は大きく変わっていた。男は再出発できるのか。
- 『楽園』:瀬々敬久監督の作品で、ある村で起こったミステリードラマ。
- 『よこがお』:深田晃司監督の作品。看護師がメディア取材に巻き込まれていく物語。
- 『砕け散るところを見せてあげる』:SABU監督の血みどろラブストーリー。
- 『スペシャルアクターズ』:『カメ止め』の上田慎一郎の作品。カルト集団を舞台に展開されるコメディ。
「日本の家族像」をテーマにした作品
- 『his』:今泉力哉監督の作品。家族を中心に男女の立場や親の役割に焦点を当てた物語。
- 『台風家族』:市井昌秀監督の作品。事件を起こした両親の仮想葬儀をして財産分与をしようと集まった家族のコメディドラマ。ブラックなユーモアに包まれている。
- 『ひとよ』:白石和彌監督の作品で、家庭内暴力をした夫を殺した母が出所して戻ってきたことで起こる家族の葛藤の物語。
- 『Daughters』:津田肇監督のデビュー作。妊娠を巡る二人の女性の物語。
- 『のさりの島』:山本起也監督のオレオレ詐欺を続ける若者が家族を見つけるストーリー。原佐知子さんの遺作になりました。
- 『yes,yes,yes』:矢野瑛彦監督。病で亡くなった母親の喪失に向き合う家族の物語。
東日本大震災をテーマにした作品
- 『BOLT』:林海象監督で、原子力発電所内で放射能防止のために葛藤する作業員、その後の被災地の様子などが描き出される。
- 『風の電話』:諏訪敦彦監督のロードムービー。津波で両親をなくした少女が人との出会いを通して立ち直っていく物語。
映画祭では他にも、園子温監督の『エッシャー通りの赤いポスト』、黒沢清監督の『旅のおわり世界のはじまり』、萩原健太郎監督の『サヨナラまでの30分』、三谷幸喜監督の『記憶にございません!』、白石和彌監督の『凪待ち』など。
アニメーション映画は山崎貴監督の『ルパン三世THE FIRST』、岩井澤健治監督の『音楽』、村野佑太監督の『ぼくらの七日間戦争』、まんきゅう監督の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』。
他にもドキュメンタリーフィルムなど続々と公開予定。
最新情報は「ニッポン・コネクション」のホームページで確認してください。
25th Japanese Film Festival, May 27 – June 1, 2025, Frankfur…
「ニッポン・コネクション」の開催期間やチケットは?
開催期間は6月1日から6日まで
今年2021年の「ニッポン・コネクション」の開催期間は6月1日~6日までです。
5月22日から全プログラム公開・チケット販売が始まる
全プログラムの公開とチケットの販売は、5月22日から始まります。詳細は「ニッポン・コネクション」のホームページに掲載されます。
「ニッポン・コネクション」のホームページの言語は、日本語、ドイツ語、英語のなかから選べます。
チケット代は6ユーロと良心的!
映画のチケットは6ユーロとなんとも良心的なお値段です。
ニッポン・コネクションの回し者ではありませんよ!
しかも鑑賞を始めてから24時間見られるオンライン開催のメリットもあります。
事前予約でグッズも買える
ニッポン・コネクションで初の試みとして、映画グッズ等のクリック&コレクトが実施されます。事前予約をすると、当会場のKünstlerhaus Mousonturmで受け取ることができます。
これでちょっとだけ会場の気分も味わえるのかな。
「ニッポン・コネクション」に注目!
「ニッポン・コネクション」の広告を見つけたときの歓喜に踊らされて、その勢いのまま第21回「ニッポン・コネクション」のオンライン開催について紹介してしまいました。
こんな時こそイベント参加、家にこもりがちだから映画鑑賞、ちょっと懐かしい日本を味わえる「ニッポン・コネクション」!いいでしょ、コレ。