ドイツの誕生日ケーキは「市販のケーキミックス」でOK!という話

ドイツの子供向けのお誕生日会でのケーキには、市販のケーキミックスで十分という経験に基づく話です。子供にウケるケーキミックスの選び方も紹介。
もうすぐ子供のお誕生日会!お友だちも呼ぶし、ここはママの腕の見せどころ。おいしいケーキを作っちゃおう!クリームたっぷりに、フルーツものせて…。

ちょっと待ってください。

もしもそのお誕生日会をドイツで開くならば、その努力は無駄かもしれません。なぜって、生クリームたっぷりのケーキを作っても子供たちに喜ばれないからです。

せっかくの子どものお誕生日会ですから、はりきって日本で人気のクリーム系のケーキを作りたくなりますが、ドイツの子どもたちにはあまり人気がありません。残念ながら…。

今回は、「お菓子を作るのが苦手なのに頑張って生クリームたっぷりのケーキを子どものお誕生日会に作って失敗して、たどり着いたのが市販のケーキミックスでこれでOKだった」という私の経験談をお伝えします。

ばどほん

もしもこれからお誕生日会を開こうとしている方!簡単なケーキで十分、というよりも、その方がいい、というお話です。

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  • 子どものお誕生日会にケーキを作ろうとしている方
  • 子どもたちに喜んでもらえるケーキを知りたい方
  • 子どものお誕生日会で失敗したくない方

子どものお誕生日会にはりきってショートケーキを作ってみた!

結果、惨敗に終わる

 

ばどほん
この章は、これで終了ですか?

これではあまりにも素っ気ないので、惨敗したときの状況をお話しますね。

ばどほん
つらい過去です…。

長女が幼稚園の時のお誕生日会のことです。初めてお友だちを自宅にたくさん呼んでお祝いすることにしました。招待した子供たちは6人ほどです。ほとんどがドイツ人を両親に持つお子さんで、ひとりだけ韓国のご両親を持つお子さんもいらっしゃいました。

私は娘と、こんな風にお部屋を飾りつけしようねー、何して遊ぼうかねー、と楽しく話していました。レクリエーションは主人も手伝ってくれるので、私のメインのお仕事はおやつを用意することでした。

ケーキ作りなんてろくにやったことのない私は、妄想だけが膨らんでいきます。あんなケーキ、こんなケーキ…たどり着いたのは、日本で定番のケーキ「ショートケーキ」です。
生クリームたっぷりで、フルーツでデコレーションしたケーキです。そのケーキに年の数だけロウソクを並べたら、みんな喜んでくれるだろうと思っていました。

ところが、その期待は見事に裏切られました。

美味しいケーキのはずだけど見向きもされない

ネットと格闘しながら、ケーキ初心者でも簡単に作れて、パーティ向きのゴージャスなケーキが作れないものかとレシピを探しました

いざ当日!バターは湯煎にかけて溶かして、粉類はふるって、と、丁寧にケーキを作りました。

できあがったケーキは初心者としてはまずまず、こらならいいんじゃないと自画自賛できる仕上がりです。

ばどほん

どの程度のできあがりなのかは、ご想像にお任せします。

パーティが始まりロウソクに火をつけて、ヨッシャーと気合を入れて、子どもたちの前へケーキを登場させました。しかし、子どもたちの反応は…なし。ノーリアクションです。ウンともスンとも言ってくれない。

ばどほん
なんで?

私の脳裏にはたくさんの「?」が渦を巻いておりました。

子供たちが手を付けたのは、ケーキのほうではなく、ほかに用意しておいたお菓子ばかり。全くケーキには手を伸ばしてくれません。「ケーキ切るよ」、「食べる?」と聞いても、頑なに口をつぐんで大きく首を振っています。

ただ私の娘だけが、小さな声で「おいしぃ」と言ってくれました。

ばどほん
ああ、この声に救われたぁ

これが子どもの誕生日会のために作ったデコレーションケーキが残波した話です。

どんなケーキが子どもたちにはウケるの?

市販のケーキミックスをチョイス

どんなケーキが子どもたちにウケるのか。

私はその後、親しくしているお友達のお母さんたちに、事あるごとに聞いてみました。返ってきた答えは、お菓子の材料売り場によく置いてある「市販のケーキミックス」でした。

これでいいの?と、私の心の声が響き渡ります。

私が衝撃に打ちのめされている間も、お母さんたちは私はこれを選ぶは、私はこっちという具合で、レモンケーキやチョコレートケーキなどのバリエーションの中から「自分の好み」の話が続きました。
ばどほん
これで、よかったのか…。

そこに「ケーキがある」ってことが大事

いろいろ話してくれるママさんたちから習ったことは、誕生日ケーキではスポンジから丁寧に作るとか、デコレーションに凝るということよりも、まず「ケーキがある」ってことです。

ケーキがなくてはお誕生日会は成り立たない、でも、それが凝った作りになっているかどうかはそれほど大切ではないということです。

人気のデコレーションで手作り感を演出

そうはいっても、誕生日ケーキですからデコレーションをしたいですよね。確かに、デコレーションが凝っていれば、子供たちのウケも違います

デモデコレーションの仕方は、少し日本のケーキとは違うような気がします。ここで、子どもたちにウケるデコレーションのポイントを紹介します。

デコレーションのポイント

  • 生クリーム以外でトッピングが◎
  • カラフルなアイシングや、マーブルチョコレート、グミでデコをする。
  • 派手めな色をチョイス。
特に幼稚園や保育園、小学校の低学年の年齢のお子さんの誕生日会なら、パステルカラー系の淡い色合いでまとめるよりは、ショッキングレッドやブルーなど派手めの色合いの方がウケがいいです。
ばどほん

子どもたちから歓声も期待できるかもしれませんよ。

「ブラウニー」がベスト・オブ・チョイス

ケーキ選びに迷ったらチョコ系のケーキを、それでも迷ったら「ブラウニー」がおすすめです。チョコレート大好きドイツらしいチョイスです。

市販のケーキミックスで「ブラウニー」を買ってきて、材料を混ぜて、焼いて、切って、それでおしまい。

これで子どもたちはハッピー!私も作る手間が少なくてハッピー!です。

なぜ生クリームのデコレーションケーキが苦手なのか

子どもたちが生クリームのデコレーションケーキを食べようとしない理由は、私の料理の腕もあるでしょう。でも、手さえつけようとしないところ、ほかにも理由があるようです。

見慣れていない、食べ慣れていない

ドイツのケーキ屋さんを覗いてみましょう。

ショーウィンドーに並んでいるケーキのほとんどが生クリームでデコレーションされていません。クリームが挟み込まれているケーキはありますが、ホイップしたクリームでデコレーションされているケーキはわずかです。

さらに生のフルーツの乗ったケーキは、ナパージュと呼ばれるトロっとしたゼリーでコーティングされているものが多いようです。

これがドイツ、これがドイツのケーキたち。

生クリームのデコレーションケーキを見慣れていない子供たちにとって、私の作ったお誕生日ケーキは得体のしれないものだったのかもしれません。

「郷に入れば郷に従え」とはいみじくも言ったもの。ドイツの食文化を学んでから、お客様にお出しするメニューを決めるのが大切です。

まとめ

今回は子どものお誕生日会での失敗談をもとに、お誕生日ケーキは市販のケーキミックスで十分という話でした。はりきって作ったもののケーキが売れ残ってしまっては悲しいですから、手抜きとは考えずに、特別ケーキ作りに自信があるという方を除いてケーキミックスを選んでみてください。それでドイツでのお誕生日会は成功間違いなし⁈ですよ。

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