【ドイツ】子どもの習い事に「スイミング」がおすすめの理由

子どもにどんな習い事させればいいのかお悩みの方も多いはず。この記事では、ドイツでの子どもの習い事に「スイミング」をすすめる理由のほかに、水泳の資格「ゼープファードフェン(Seepferdchen)」についても紹介します。

日本では5歳になると2人に1人は習い事をしているそうですが、ドイツでも習い事をしているお子さんがたくさんいます。

子どもが3歳を過ぎたあたりから、保育園や幼稚園以外での新しい経験を求めて、習い事をさせてもいいかなと思う親も多いはず。

ドイツで人気の習い事は、男の子なら「サッカー」、女の子なら「ダンス」など。「乗馬」はドイツらしくていいなと思える習い事のひとつです。
でも、性別に関係なく人気のある習い事は「スイミング」

「スイミング」は日本でも人気の習い事ですが、ドイツでも同じ。でもその理由は、日本とは違う理由があるのです。

今回は、どうしてドイツで子どもの習い事にスイミングが人気なのか、その理由と、水泳教室に行くならぜひ目指してもらいたい資格についても紹介します。

【この記事をおすすめの方】
〇 ドイツでの子育てで、どの習い事にするか迷っている方。
〇 おすすめの習い事「スイミング」。その理由を知りたい方。

スイミングを習わせたきっかけは?

スイミングは知り合いのママさんからのすすめ

ある時、幼稚園のお友達が水泳を習っていることを聞きました。水泳は、私が子どものときに水で怖い思いをしていたので、あえて子供たちにはやってほしい習い事のひとつでした。

「もう、そんなことができる年齢なのね」と子供の成長を喜ばしく思っていたとき、知り合いのママが強くすすめてきたのです。

「スイミングはやっておいたほうがいいわよ」、と。

「そうですよね、体にいですもんね」とありふれた返答をしたのですが、実は、スイミングを強くすすめる別の理由があったのです。

スイミングを習った方がいい理由とは?

小学3年生頃に学校で水泳の授業があるから

ドイツの小学校では、3年生頃になると水泳の授業があります。

我が家の娘たちが通っている学校でも3年生に、体育の授業の一環で、週に一回、地元のプールに通いました。

ばどほん

チャーターしたバスで行けるので、子どもたちにとってはちょっとした遠足気分です。

でもその授業では、泳ぎ方を細かく丁寧に教えてくれるわけではありません。

1クラスに2人の先生がついて、泳げる子を中心に泳いだり潜ったりします。使用するプールは子どもたちの足が床につかない競泳用のプールです。

泳げない子は、床に足の着く浅めのプールで水遊びをしているそうです。

つまり、小学校の水泳の授業で泳ぎ方を覚えられるわけではありません。そのため、できれば水泳の授業が始まる前に泳げるようにしていたほうが得策
というわけで、小さなお子さんの習い事として「スイミング」は人気なのです。

スイミングの習い始めは5才ごろがおすすめ

では、子どもが何才のときにスイミングを習うのがいいのでしょうか。

おすすめは5才くらいだと言われています。

親のための雑誌「kizz.」のオンライン版では、5才くらいになると泳ぐための手足の使い方も覚えられる年齢だと紹介しています。

つまり、水に慣れるという意味なら5才前からでもいいのですが、もしも泳ぎを習いたいならば5才くらいがおすすめです。

水泳の資格「タツノオトシゴ」を目指そう

「タツノオトシゴ」が泳げる目安の資格

ドイツの水泳には泳ぎのレベルによって資格があります。

小学校の水泳の授業に子どもが安心して参加してもらいたいのなら、「タツノオトシゴ」という意味の資格「ゼープファードフェン(Seepferdchen)」の取得を目指しましょう。

「ゼープファードフェン」は水に慣れて、泳げるようになったことを証明できる資格です。

ばどほん

我が家の子供たちが通う小学校でも、水泳の授業が始まる前に「ゼープファードフェン」を取得しているかどうかの確認がありました。

ですから、スイミングスクールに通い始めたら、ぜひ「ゼープファードフェン(Seepferdchen)」を目指して頑張ってみてください。

「タツノオトシゴ」で求められること

では「タツノオトシゴ」、つまり「ゼープファードフェン」の資格を取るために、どのようなことをクリアしなくてはいけないのでしょうか。

その詳細は次の通りです。

「ゼープファードフェン」取得のために求められること

  • プール脇から水の中へ飛び込むこと。
  • 平泳ぎやクロール、背泳ぎなど、一つの泳法で25mを泳げること。
  • 肩の深さの水底にあるものを、潜って手で取ってこれること。
  • 泳ぐための規定を知っている。

どこで水泳を習えるの?

プールやスイミングスクールの水泳教室がおすすめ

泳ぎが上手なママやパパならご自身で子どもに泳ぎ方を教えてもいいでしょう。でも泳ぎを教えるプロだと安心ですし、「ゼープファードフェン」を目指す意味でも、水泳教室で習うことをおすすめです。

「ゼープファードフェン」の資格が取れる水泳教室は、プール主催の水泳教室かプライベートスクールです。

ばどほん

私の子どもたちは、長女は地元のプールが主催する水泳教室で、次女はプライベートのスイミングスクールにも通いました。

水泳教室の費用は格安

水泳教室の費用はスクールによっていろいろですが、1回45分ほどのレッスンを10回から12回受けて100€前後です。

ママさん

1回のレッスンが10€(約1,300円)ほどってお安くないですか⁈

ばどほん

そうなんです!「スイミング」はお財布にも嬉しい習い事なのです!

休暇中の水泳教室なら最速で「ゼープファードフェン」が取れる!

毎週決まった時間に水泳教室に通って時間をかけて泳ぎを覚えられるのでいいですよね。でも、普段、忙しくて定期的に水泳教室に子供を通わせてあげられない人もいるはず。そんな方には、休暇中の水泳教室も一考です。

夏休みは春休みなどを使って、毎日通うインテンシブコースを開いているスイミングスクールがあります。そうしたコースでは、2週間の水泳教室で「ゼープファードフェン(Seepferdchen)」を取ってしまうという最速コースがあるのです。

たった2週間で泳げなかった子が泳げるようになるってすごいことだと思いませんか。

ばどほん

私も最初は信じられなかったのですが、実際にこのインテンシブコースで水遊び程度しかしていなかった子が「ゼープファードフェン(Seepferdchen)」を取った例を知っています。

温かい目で子供の成長を見守ってあげて

ただ泳げるようになるかならないかは、個人差があります。いくらインテンシブコースに通っても、ゼープファードフェンを取得できるという補償はありません。

親は焦らず、子供の成長を見守るようにして、子どもたちを水泳教室に連れて行ってあげましょう。
子どもが嫌がるようなら、途中リタイアという覚悟も大切だと思います。
【参考】
https://www.herder.de/kizz/aktivitaeten-mit-kindern/warum-schwimmen-lernen-so-wichtig-ist-ab-ins-wasser/

習い事に「スイミング」がおすすめです!

子どもの習い事として人気の「スイミング」。ドイツでは小学校での水泳の授業が始まる前に、子どもたちに水泳を習わせる親が多いようです。

目指してほしい資格は「ゼープファードフェン」。子どもの基礎体力をつけるためにもスイミングはいい習い事なのでおすすめです。

でも、水泳は個人差もあるスポーツです。もしも泳げるようにならなくても、それはそれでよし!と思ってあげられることも大事ではないでしょうか。

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