ベルリン人気の「アンペルマン」が60歳に!グッズを買える場所はどこ?

ベルリン土産に欠かせないアイテムとなった「アンペルマン」

「アンペルマン」は、ちょっと太めだけど、帽子をかぶって、ちょっとおしゃれな感じの信号おじさんです。

このアンペルマンが、なんと2021年10月13日で60歳のお誕生日を迎えました!

60歳になったアンペルマン。アンペルマンの雰囲気から、結構お似合いだと思うのですが、いかがですか。

アンペルマンは東ドイツの信号機のなかにいるおじさんだということを知っている方も多いはず。

では、どのようにしてアンペルマンが生まれたのかをご存知ですか。

ばどほん

いろいろと調べてみたら、アンペルマンの向きが変更されたエピソードなど興味深い内容がありました。

そこで今回は、「アンペルマン60歳記念」と称して、アンペルマン誕生の歴史を紹介します。

アンペルマンが60歳に!誕生の歴史

アンペルマンの発案者は交通心理学者のカール・ペグラウ

アンペルマンの生みの親は、交通心理学者のカール・ペグラウ(Karl Peglau:18.05.1927-29.11.2009)さんです。

出典:ECHO

ぺグラウさんは旧東ドイツで歩行者用の信号機のデザインとして、アンペルマンを考案して採用されました。

その後、1969年から1972年にかけて、すべての東ドイツにある歩行者用信号機にアンペルマンが設置されたのです。

アンペルマンのいる信号機が設置される前の旧東ドイツには、歩行者用の信号機はありませんでした。信号機は、車用と歩行者用に分けられていなかったのです。

「交通心理学」とは…

カール・ペグラウさんの職業である交通心理学者とは、「交通心理学」の研究者です。

「交通心理学」とは、19世紀以降に発達した輸送手段、例えば蒸気機関車や自動車、貨物車などの交通手段と人間との関わりにおいて、心理学的な見地で研究する学問です。

産業心理学や応用心理学のひとつとして捉えられています。

アンペルマンはもともと右向きだった

アンペルマンをご覧いただければわかるのですが、アンペルマンは左を向いて歩いていますよね。

でも実は、ぺグラウさんが考案したときのアンペルマンは、右向きだったのです。

なぜ、アンペルマンは左向きに変わったのでしょうか。

それは、アンペルマンが右を向いていては社会主義に合わないということで、左向きに変えられたのだそうです。

ばどほん
アンペルマンが歩く方向に政治が関わっていたんですね。

アンペルマンがベルリンから消えた⁈

今ではアンペルマンはベルリンのシンボルにもなっているほど人気のキャラクターで、ベルリンを訪れた観光客が信号の前でアンペルマンと一緒に記念撮影している姿も見かけることがあります。

そんな人気者アンペルマンですが、これまでずっと安泰だったわけではなく、ベルリンから姿を消した日もありました。

それは、ドイツ統一された時。

西ドイツと東ドイツが統一されて現在のドイツとなった時、ベルリンには急速に西からの波が押し寄せてきました。その流れでアンペルマンの歩行者用信号も撤去され、西ドイツ流の歩行者向け信号機に取って代わったのです。

アンペルマンが復活!産業デザインの力

90年代に入り、アンペルマンの魅力に気づいた産業デザイナーがいました。それが、西ドイツ出身のマルコス・ヘックハウゼン(Markus Heckhausen)さん

ヘックハウゼンさんはアンペルマンが設置されていた旧東ドイツの信号機をデザインし直して新しくライトを作ったのです。

出典:www.dw.com

そのライトが一目置かれて、ベルリンではアンペルマン復活運動へと発展。

そして、1997年にアンペルマンの信号機が復活しました。

現在、ベルリンの旧東ベルリン地域では、数多くのアンペルマンを見られます。

アンペルマングッズを買える場所はどこ?

ベルリン土産として人気のアンペルマングッズ。アンペルマンの人気にあやかったキーホルダーやTシャツ、ステッカーなどいろいろありますが、アンペルマングッズはどこで買えるのでしょうか。

ベルリンにはアンペルマングッズショップが数店舗あるのですが、さらに日本にも公式のグッズ販売店があるんです。

ここでは、アンペルマングッズの買えるお店をご紹介します。

ベルリンなら公式ショップ「アンペルマン・ベルリン」

アンペルマングッズを取り扱う公式ショップ「アンペルマン・ベルリン(AMPELMANN BELIN)」

ベルリンの中心地を横切るウンター・デン・リンデンにフラッグショップがあります。アンペルマンライトを作ったヘックハウゼンさん経営のお店です。

アンペルマンカラーのグリーンとレッドに彩られたショップ前には、もちろんアンペルマンがいらっしゃいます。

店内にはカラフルなアンペルマングッズがたくさん!乙女心が動かされますよね~。

でも、それだけではないんです。東ドイツだったころのアンペルマンの歴史などがわかるような工夫もされています。

東ドイツ文化を知るという意味でも、気になるショップですね。

「アンペルマン・ベルリン」はフラッグショップ以外にも、クーダムやベルリン中央駅口内などで、5店舗を展開しています。

AMPELMANN Berlin

AMPELMANN ist die Berliner Kultmarke rund um die Ampelmännch…

日本なら公式webショップ「IPPIN mall」で

日本でアンペルマングッズを買うのなら、公式のwebショップ「IPPIN mall」

「IPPIN mall」では、ベルリンでもお馴染みのアンペルマングッズがオンラインで買えるのですが、

「IPPIN mall」では日本限定のオリジナルグッズもあるんです!

ちょっと気になりますよね。例えば、こんな感じ↓

ばどほん
本場ベルリンで買えないグッズがあるなんて!

ちょっとショックを受けてしまったのですが、アンペルマンがそれだけデザイン性のある魅力的なキャラクターってことですよね。

日本にいらっしゃる方、また一時帰国中のドイツ在住者の皆さん!

愛嬌のあるお馴染みのアンペルマングッズに加えて、日本限定のオリジナルグッズを「IPPIN mall」でチェックしてみてくださいね。

ドイツ生まれの信号機キャラクター「アンペルマン」輸入雑貨を取り扱う日本公式ネット通販ショップです♬1万円以上…

おわりに:60歳になったアンペルマンの人気は衰え知らず

アンペルマンは2021年10月13日で60歳になったわけですが、まだまだ現役。その人気は衰え知らずで、観光客の人気者です。

私もアンペルマンを見つけると、ふっと笑顔になってしまいます。

ばどほん

なんでしょう、この癒される感じは。

このほっとさせられる感じと、信号機のなかに帽子をかぶったおしゃれなおじさんがいるというインパクトで、アンペルマンは時代を超えた人気キャラクターのようです。

アンペルマンさん、お誕生日おめでとうございます!これからもお元気で。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。