子どもたちのお楽しみ!2022年ドイツのハロウィンを振り返ってみた

「ハロウィン」は園児から小学生くらいまでのお子さんが楽しむ仮装イベントとして定着した感のあるドイツ。

我が家の下の子が10歳になり、「そろそろ卒業かな」と思っていたのですが、まだ楽しみたい様子です。

数日前から、コスチュームがどうとか、誰と一緒に出掛けるとか出かけないとか言いながら、わくわくしていました。

ハロウィン当日になってみると、コロナが収束してきたという安心感があるのでしょうか。子どもたちの集団や、ママやパパと一緒に歩く子どもたちで、暗くなった通りは賑わいでいます。

ばどほん

みんな、楽しみにしていたんですねえ。

今回は、私の子どもたちがどんなふうに今年2022年のハロウィンを楽しんだのかを振り返ってみようと思います。

ドイツでハロウィンはどんなふうに楽しむの?

仮装して暗い道を歩くのが楽しい!

ドイツでハロウィンと言ったら、園児から6年生くらいまでのお子さんが楽しみにしているイベントです。おばけや魔女といったホラーチックなコスチュームに身を包んで、メイクにはどくろやクモの巣、血の滴るメイキャップをほどこして、近所を歩き回ります。

冬時間になったドイツでは、18時にもなれば夜道と言えるほどの暗さです。そんな中を普段とは違う奇想天外な格好をして歩けるのですから、子どもにとってはたまりませんよね。

お菓子をひとつでも多くゲットしたい!

ハロウィンの醍醐味は、お菓子をたくさんもらえること。

私の子どもたちもコスチュームとメイクが済んだら、少し大きめの手提げかばんを手に持って出かけていきます。

今年はどれだけお菓子をもらえるのか。去年よりも多いのか、少ないのか。そんなことを気にしながら出かけて、1件でも多くの家を回ってお菓子をもらいに回ります。

夕食前にお菓子を食べるなんて普段なら怒られることだけど、ハロウィンの日は例外。もらったお菓子を一つ二つと食べて、夕食入らずになってしまいます。

「süßes oder saures」がハロウィンの決まり文句

ハロウィンの決まり文句は「süßes oder saures」です。「甘いのか、酸っぱいのか」というのが直訳ですが、その意味は「お菓子をちょうだい。くれないと、いたずらしちゃうぞ」ということになるでしょうか。

子どもたちは方々を回って玄関先でいきなり「süßes oder saures」と言って、お菓子をおねだりします。

「süßes oder Geld」と言う強者たち

今年のハロウィンは、なかなかの強者が現れました。私が家のドアを開けるとそこには、15歳前後の青年が真っ黒い覆面姿で4人立っていました。そして、彼らが言ったのは、

「süßes oder Geld!」

つまり「お菓子か、金か」と言ってきたのです。これは新しいタイプの強盗さんたちでした(笑)

私は「お金はないよ」と言いながら、お菓子を入れたかごを差し出すと、お菓子を鷲づかみにしようとします。

「待って、待って。ひとり一つにしてよ」と言うと、もうお菓子をあたりにまき散らして去っていきます。

もう!と怒っていると、強盗のひとりが戻ってきて、「手伝います」と丁寧に言いながらお菓子を拾い集めてくれました。

怖いんだか、優しいんだか、わかりませんが、なかなかおかしな体験でした。

ハロウィンの教訓とは?

必ず「süßes oder saures」と言ってもらおう

つい何組もの子どもたちが来ると、ドアを開けてすぐにお菓子をあげてしまいそうになるのですが、これはルール違反。子どもたちには「süßes oder saures」を言ってもらいましょう。

ばどほん

幼稚園くらいの子供なら、きっと言えるはず。

お菓子に手が伸びそうになったら、「あれ?何か忘れてない?」と聞いてみます。すると、もじもじしながら小さな声で「süßes oder saures」と言ってくれることも。

強制するのはよくないのですが、こうしてgive and takeの関係を作っておくと、お菓子をもらった時に特にうれしそうな表情をします。

子どもたちがハロウィンの決まり文句を言い忘れたら、「Hast Du vielleicht etwas vergessen?(何か言い忘れていない?)」なんて聞いてみるといいでしょう。

「お菓子はひとりひとつ」としっかり言おう

お菓子をあげるときは、「お菓子はひとり一つね」と言うこと。特に、集団で来る子どもたちは、欲が勝っているのか、たくさん持っていこうとします。その後何人来るのかわかりませんから、お菓子は選ばせてあげても、ひとり一つルールは徹底したほうが◎

そうしないと、あっという間にお菓子がなくなってしまって、後からくる子にお菓子があげられなくなってしまうので。

「賞味期限チェックを忘れずに」

ハロウィンでお菓子をもらってきたら、最初にしておきたいことは賞味期限チェックです。

お菓子をくれる人に悪い人がいるとは思いたくないのですが、もらったお菓子を一つ一つよく見ると、賞味期限が切れているものが混ざっていることがあります。

お菓子を食べてお腹を壊したくありませんから、どんなにかわいい見た目でも賞味期限が切れているものは捨てるようにしましょう。

まとめ

今年も怖くてかわいいお客様たちがたくさん来てくれたハロウィンでした。

最後に、「süßes oder saures」以外のハロウィンの文句を紹介します。今回来てくれた子どもたちのうち2組が、こんな詩を言ってくれました。それが、こちら。

„Wir sind die Gespenster und klopfen an die Fenster.
Wir klingeln an den Türen, dass alle Angst verspüren!
Drum gib uns was zum Knabbern, damit wir weiter flattern!”

(意訳)
私たちは幽霊、窓を叩くよ。
ドアを鳴らすよ、皆を怖がらせるために!
そのために何かかじるものをちょうだい、そうしたらまた次のところに行くからさ。