【ドイツ】自動車事故時の対応の仕方とは?確認すること・保険会社がしてくれること

ドイツで車に乗られている方も多いかと思いますが、もしも接触事故などの自動車事故を起こしたとき、または巻き込まれた時にはどのように対応をするべきなのでしょうか。大きな事故なら「警察を呼ぶ」という判断がすぐにつくかと思いますが、「警察に呼ぶほどかな」と思われるケースもありますよね。

今回は、私の個人的な経験から、自動車事故時の対応の仕方について紹介します。警察を呼ぶ場合、または警察を呼ばずに示談のときにはどのように対応するべきなのかを解説します。

事故に遭遇したときの対応の仕方には他にも考えられます。この記事の内容は、事故を起こしたときの対応案のひとつとして参考にしてみてください。

事故を起こしたときの対応の仕方

➀ 警察を呼ぶ

どんな小さな事故であっても「警察を呼ぶ」というのが、一番の正解だと思います。警察という第三者が入ることで、事故が正式な記録として残り、車の修理などの事故後の対応でも、事故を起こした人(加害者)、事故に巻き込まれた人(被害者)の両方で誤解を生まない納得のいく解決方法が見つかるでしょう。

② 警察を呼ばずに「示談」

事故によっては警察を呼ぶのは大げさではないのかと、素人目にも判断できるような事故もあります。加害者と被害者の両方が、示談でかまわないと思われるケースです。

たとえば車の事故であれば、見えるか見えないかわからない程度のかすり傷を被害者の車が負い、被害者側も事を荒立てることなく、その修理代さえを加害者が払ってもらえればそれでいいと思えるようなケースです。

【示談の場合】事故直後に確認すること

もしも自動車事故時に示談を進める場合には、加害者と被害者ともに確認しておくべきことがあります。事故現場を離れた後にお互いが連絡を取り合うためなどに知っておくべき事柄です。

【事故直後に確認すること】

  • 氏名
  • 電話番号
  • 車のナンバー

また、事故の当事者としてやっておくべきことは、次のことです。

  • 事故が起きた日時と場所も控える
  • 被害内容を写真で記録に残す

車の損傷などの被害は、スマホなどで写真に撮っておきましょう。できれば、加害者と被害者の両方が事故の記録を残しておくことで、事故内容について、または事故による被害内容について後日に食い違うことが避けられます。

自動車事故後の流れとは?

加害者が自動車保険会社に事故を連絡

事故によって車の修理をしなくてならない場合には、加害者が、加害者が加入する自動車保険会社に連絡を入れます。事故後の処理は、加害者側の自動車保険会社が進めることになるからです。

自動車保険会社への連絡は、加害者が行うのが一般的です。加害者が事故の詳細に合わせて、被害者側の要望(車の修理など)も伝えます。

被害者が加害者加盟の自動車保険会社に通達

もしも加害者が自分の加盟する自動車保険会社に事故のことを伝えようとしない場合には、被害者が、加害者が加盟する自動車保険会社に事故を伝えることもできます。

そのためには、加害者が加盟する自動車保険会社を知らなくてはなりませんが、それには次のような方法があります。

「Zentralruf」で保険会社を確認

加害者が加盟する自動車保険会社を知らない場合には、「Zentralruf」を通じで自動車保険会社がわかります。また「Zentralruf」は加害者の自動車保険会社を教えてくれるだけでなく、事故後の処理も進めてくれるので便利です。

「Zentralruf der Autoversicherer」とは…

「Zentralruf der Autoversicherer」とは、事故に遭遇した車の自動車保険会社を特定することを法的に認められている機関です。ドイツ国内および国外の自己にも対応しています。

ばどほん

私が巻き込まれた今回の事故では、加害者は事故後の対応をしてくれなかったので、私がZentralrufに連絡を取り、事故後の処理を全てやってくれました。とても助かりました!

「Zentralruf」の連絡方法と伝えること

「Zentralruf」には、電話またはオンラインでコンタクトを取ります。Zentralrufの連絡先の詳細は次の通りです。

【Zentralruf der Autovesichererの電話番号とwebアドレス】

:0800 250 260 0

 : Zentralruf der Autoversicherer – Zentralruf der Autoversicherer – Kostenlose Ermittlung der gegnerischen Kfz-Haftpflichtversicherung

※ 年中無休で24時間対応です。

Zentralrufに伝えるべきことは、電話の場合は次の通りです。

【Zentralrufに電話で伝えること】

  • 自分の氏名
  • 自分の電話番号
  • 加害者の車のナンバー
  • 事故の日時

オンラインで事故を報告する場合には、上記のこと以外に、自分の車のナンバーや住所のほかに、加害者の氏名などを記入する項目もあります。

加害者加盟の自動車保険会社が車の修理を行う

Zentralrufを通して、加害者が加盟する自動車保険会社に事故のことが伝えられると、その保険会社が車の修理の手続きを始めます。

保険会社から被害者(今回の自己では私のこと)に連絡を入り、修理のために車の引き取りを行うための日程などが決められます。修理費用はその保険会社が支払いますので、被害者側は車を修理に出すための算段を取り付けます。

まとめ

もしも自動車事故に遭い示談になった場合には、加害者側の自動車保険会社を通して事故後の処理が行われます。加害者側が積極的に事故後の対応をしようとしない場合には、被害者側がZentralrufを通して加害者が加盟する自動車保険会社を教えてもらい事故の連絡をしましょう。

またZentralrufは加害者側の自動車保険会社への連絡なども請け負ってくれるので、事故後の処理に困っている、またはわかりにくいから対応する自信がない時などはZentralrufに任せれば、事故後の処理もスムーズに進むでしょう。