ベルリン土産に欠かせないアイテムとなった「アンペルマン」。
「アンペルマン」は、ちょっと太めだけど、帽子をかぶって、ちょっとおしゃれな感じの信号おじさんです。
60歳になったアンペルマン。アンペルマンの雰囲気から、結構お似合いだと思うのですが、いかがですか。
アンペルマンは東ドイツの信号機のなかにいるおじさんだということを知っている方も多いはず。
では、どのようにしてアンペルマンが生まれたのかをご存知ですか。
いろいろと調べてみたら、アンペルマンの向きが変更されたエピソードなど興味深い内容がありました。
そこで今回は、「アンペルマン60歳記念」と称して、アンペルマン誕生の歴史を紹介します。
アンペルマンが60歳に!誕生の歴史
アンペルマンの発案者は交通心理学者のカール・ペグラウ
アンペルマンの生みの親は、交通心理学者のカール・ペグラウ(Karl Peglau:18.05.1927-29.11.2009)さんです。
出典:ECHO
ぺグラウさんは旧東ドイツで歩行者用の信号機のデザインとして、アンペルマンを考案して採用されました。
その後、1969年から1972年にかけて、すべての東ドイツにある歩行者用信号機にアンペルマンが設置されたのです。
「交通心理学」とは…
カール・ペグラウさんの職業である交通心理学者とは、「交通心理学」の研究者です。
「交通心理学」とは、19世紀以降に発達した輸送手段、例えば蒸気機関車や自動車、貨物車などの交通手段と人間との関わりにおいて、心理学的な見地で研究する学問です。
産業心理学や応用心理学のひとつとして捉えられています。
アンペルマンはもともと右向きだった
アンペルマンをご覧いただければわかるのですが、アンペルマンは左を向いて歩いていますよね。
でも実は、ぺグラウさんが考案したときのアンペルマンは、右向きだったのです。
なぜ、アンペルマンは左向きに変わったのでしょうか。
それは、アンペルマンが右を向いていては社会主義に合わないということで、左向きに変えられたのだそうです。
アンペルマンがベルリンから消えた⁈
今ではアンペルマンはベルリンのシンボルにもなっているほど人気のキャラクターで、ベルリンを訪れた観光客が信号の前でアンペルマンと一緒に記念撮影している姿も見かけることがあります。
そんな人気者アンペルマンですが、これまでずっと安泰だったわけではなく、ベルリンから姿を消した日もありました。
それは、ドイツ統一された時。
アンペルマンが復活!産業デザインの力
90年代に入り、アンペルマンの魅力に気づいた産業デザイナーがいました。それが、西ドイツ出身のマルコス・ヘックハウゼン(Markus Heckhausen)さん。
ヘックハウゼンさんはアンペルマンが設置されていた旧東ドイツの信号機をデザインし直して新しくライトを作ったのです。
出典:www.dw.com
そのライトが一目置かれて、ベルリンではアンペルマン復活運動へと発展。
そして、1997年にアンペルマンの信号機が復活しました。
現在、ベルリンの旧東ベルリン地域では、数多くのアンペルマンを見られます。
アンペルマングッズを買える場所はどこ?
ベルリン土産として人気のアンペルマングッズ。アンペルマンの人気にあやかったキーホルダーやTシャツ、ステッカーなどいろいろありますが、アンペルマングッズはどこで買えるのでしょうか。
ベルリンにはアンペルマングッズショップが数店舗あるのですが、さらに日本にも公式のグッズ販売店があるんです。
ここでは、アンペルマングッズの買えるお店をご紹介します。
ベルリンなら公式ショップ「アンペルマン・ベルリン」
I’m at AMPELMANN Shop Unter den Linden – @ampelmannberlin in Berlin https://t.co/0xewD3ys9d pic.twitter.com/GKKuCBZBYA
— HOSHINO (@HOSHINO_12) February 12, 2016
アンペルマングッズを取り扱う公式ショップ「アンペルマン・ベルリン(AMPELMANN BELIN)」。
ベルリンの中心地を横切るウンター・デン・リンデンにフラッグショップがあります。アンペルマンライトを作ったヘックハウゼンさん経営のお店です。
アンペルマンカラーのグリーンとレッドに彩られたショップ前には、もちろんアンペルマンがいらっしゃいます。
💚信号機キャラクター🚦AMPELMANN❤️
ドイツ土産?Nein, ベルリン土産です!!!
アンペルマンとは、旧東ドイツの歩行者信号機で使われていたキャラクター🇩🇪
ドイツ統一後も、ベルリンの信号のほとんどがこのデザイン✨
公式ショップの様子がこちら!どのグッズも可愛くて、お土産にぴったりです👕🛍💕 pic.twitter.com/80sR1mmE18— あおいひぇん🌷 (@aoichen_berlin) May 6, 2019
店内にはカラフルなアンペルマングッズがたくさん!乙女心が動かされますよね~。
でも、それだけではないんです。東ドイツだったころのアンペルマンの歴史などがわかるような工夫もされています。
東ドイツ文化を知るという意味でも、気になるショップですね。
「アンペルマン・ベルリン」はフラッグショップ以外にも、クーダムやベルリン中央駅口内などで、5店舗を展開しています。
日本なら公式webショップ「IPPIN mall」で
日本でアンペルマングッズを買うのなら、公式のwebショップ「IPPIN mall」。
「IPPIN mall」では、ベルリンでもお馴染みのアンペルマングッズがオンラインで買えるのですが、
「IPPIN mall」では日本限定のオリジナルグッズもあるんです!
ちょっと気になりますよね。例えば、こんな感じ↓
【アパレル】ビッグロゴがアクセント☆
日本限定アパレルはコチラ→https://t.co/U6G2lsbLXu#おしゃれ #apparel #アパレル #collection #コレクション #ビッグロゴ #アンペルマン #berlin #german #日本限定 #デザイン #design #限定グッズ #限定デザイン pic.twitter.com/RBbRlqYkIz— アンペルマン・コレクション(日本公式) (@ampelmann_jp) October 16, 2020
ちょっとショックを受けてしまったのですが、アンペルマンがそれだけデザイン性のある魅力的なキャラクターってことですよね。
日本にいらっしゃる方、また一時帰国中のドイツ在住者の皆さん!
愛嬌のあるお馴染みのアンペルマングッズに加えて、日本限定のオリジナルグッズを「IPPIN mall」でチェックしてみてくださいね。
ドイツ生まれの信号機キャラクター「アンペルマン」輸入雑貨を取り扱う日本公式ネット通販ショップです♬1万円以上…
おわりに:60歳になったアンペルマンの人気は衰え知らず
アンペルマンは2021年10月13日で60歳になったわけですが、まだまだ現役。その人気は衰え知らずで、観光客の人気者です。
私もアンペルマンを見つけると、ふっと笑顔になってしまいます。
なんでしょう、この癒される感じは。
このほっとさせられる感じと、信号機のなかに帽子をかぶったおしゃれなおじさんがいるというインパクトで、アンペルマンは時代を超えた人気キャラクターのようです。
アンペルマンさん、お誕生日おめでとうございます!これからもお元気で。
最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。