【2021年】バイエルン州の「祝日」と「学校休日」リスト!静かに過ごす日も

2021年のバイエルン州の祝日と学校の休日を併せて紹介。また、バイエルン州で決められた祝日の意味のほかに、静かに過ごす日「Stille Tage」も解説します。

ドイツの中で最も祝日の多いバイエルン州。今年2021年のバイエルン州の祝日は、いつなのでしょうか。

この記事ではバイエルン州の2021年の祝日と学校の休日の他に、バイエルン州の祝日「三方来朝」「聖体祭」などの祝日の意味を解説します。また「静かに過ごす日(Stille Tage)」についても紹介します。

【この記事をおすすめの方】
〇 バイエルン州の祝日を知りたい方。
〇 「三方来朝」などのバイエルン州の祝日の意味を知りたい方。
〇 「静かに過ごす日」の意味や、いつなのかを知りたい方。

【2021年】バイエルンの「祝日カレンダー」

バイエルン州の「2021年祝日カレンダー」

1月1日新年(Neujahrstag)
1月6日三方来朝
4月2日復活祭聖金曜日(Karfreitag)
4月4日復活祭(Ostersonntag)
4月5日復活祭月曜日(Ostermontag)
5月1日メーデー(Tag der Arbeit)
5月13日キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt)
5月23日聖霊降臨祭(Pfingsten)
5月24日聖霊降臨祭月曜日(Pfinsgstmontag)
6月3日聖体祭(Fronleichnam)
8月8日平和フェスティバル(Hohes Friedensfest)
※アウグスブルクのみ
10月3日ドイツ統一記念日(Tag der Deutschen Einheit)
8月15日マリア昇天祭(Mariä Himmelfahrt)
※カトリック派の信者が多い地域のみ
10月3日ドイツ統一記念日(Tag der Deutschen Einheit)
11月1日万世節(Allerheiligen)
12月25日クリスマス第1日(1. Weihnachtstag)
12月26日クリスマス第2日(2. Weihnachtstag)

ドイツ全土の祝日とバイエルン州の祝日

ドイツでは、ドイツ全土で祝日と定められている祝日と、各州によって定められた祝日があります。

バイエルン州が定めている祝日には「三方来朝」「聖体祭」「万世節」があります。

また、地域を限定した祝日もあり、カトリック派の人口が多い地域だけが祝日になる「マリア昇天祭」や、アウグスブルク限定の祝日「平和フェスティバル」もあります。

【2021年】バイエルンの「学校の休日カレンダー」

ドイツでは学校の休日も州ごとに違いますので、ここではバイエルン州の学校の休日を紹介します。

「2021年学校の休日カレンダー」

3月29日~4月10日春休み(Osternferien)
5月25日~6月4日聖霊降臨祭の休日( Pfingstferien)
7月30日~9月13日夏休み(Sommerferien)
11月2日~11月5日、11月17日秋休み(Herbstferien)
12月24日~2022年1月8日クリスマス休み(Weihnachtenferien)

「2022年学校の休日カレンダー」

2021年までの休日カレンダーでは年度途中になってしまうので、2022年の学校休日カレンダーも載せておきますね。

2月28日~3月4日冬休み(Winterferien)
4月11日~4月23日春休み(Osternferien)
6月7日~6月18日聖霊降臨祭の休日( Pfingstferien)
8月1日~9月12日夏休み(Sommerferien)
10月31日~11月4日、11月16日秋休み(Herbstferien)
12月24~2023年1月7日クリスマス休み(Weihnachtenferien)

※2021年4月現在

バイエルン州とは?

バイエルン州はドイツの最南端にある

バイエルン州ドイツで最も大きい州で、ドイツの最南端にあります。スイス、オーストリア、チェコと国境が接しています。

南側にはアルプス山脈も控えていて、夏はトレッキング、冬はスノースポーツで賑わいます。

バイエルン州の州都「ミュンヘン」

バイエルン州の州都「ミュンヘン」です。ビールのお祭り「オクトーバーフェスト」が開催される街としても知られているのではないでしょうか。

「ミュンヘン」はドイツ南部を代表する都市で、人口は約1,500万人です。この人口からミュンヘンはベルリン、ハンブルグに次ぐドイツで3番目に大きい都市になります。

観光都市としても魅力の多い「ミュンヘン」。旧市街には「マリエン広場」やネオゴシック建築の「市庁舎」など、徒歩で回れる観光名所があり、古い町並みも残さされているので、古き良きヨーロッパの街を体感したい方にはおすすめの街です。

ミュンヘン以外の主な都市

バイエルン州にはミュンヘン以外に人気の観光都市は次の通りです。

  • 旧市街が世界遺産に登録されている「レーゲンスブルク」
  • 中世の街並みが残る美しい街「ニュルンベルク」
  • 2000年の歴史がある「アウクスブルク」
  • バイロイト音楽祭で有名な「バイロイト」など。
バイロイト音楽祭ではワーグナーのオペラや楽劇だけが上演されるので、「リヒャルト・ワーグナー音楽祭」とも呼ばれています。

バイエルン州の祝日の意味とは?

3賢人がキリストの誕生を祝う「クリッペ」

キリスト教カトリック派の影響が強く影響した祝日が多いバイエルン州。それらの祝日の意味を見ていきましょう。

「三方来朝」=Heilige Drei Könige=

「東方の三博士」や「東方の三賢人」とも訳される「三方来朝」は、東方の星を見てイエス・キリストの誕生を知った3人の律法学者たちが、星に導かれてベツレヘムにやってきて、生まれて間もないイエス・キリストを訪ねたことを祝います。

律法学者それぞれが、お祝いに乳香、没薬、黄金を持ってきたことが知られています。

【ヘロデ王のたくらみとは?】
3賢者は、イエス・キリストの誕生を祝って、ヘロデ大王に申し出て、イエス・キリストを訪ねることの許可をもらいました。ヘロデ王は、3賢者の前ではイエス・キリストの誕生を祝っているような様子を見せるのですが、実は別の目的がありました。ヘロデ王はキリストの誕生を祝っていたのではなく、未来のユダヤの王となるキリストの命を狙っていたのでした。
恐い話が背景にあるんです…

「聖体祭」=Fronleichnam=

「聖体祭(せいたいさい)」とは、キリスト教でも主にカトリック教会で祝われている聖体を崇拝するための祭日です。

最後の晩餐でキリストがパンとぶどう酒を自分の体と血として示したことから始まる聖体の崇拝です。つまり、聖体とはキリストのことを指しています。

 

【聖体祭の由来】

聖体祭はベルギーのリエージュで1264年に始まった習慣で、ドイツではカトリック派が継承しています。

「マリア昇天祭」=Mariä Himmelfahrt=

「マリア昇天祭」は、聖母マリアが人生の最後に天国に召されたことを記念する祝日です。毎年8月15日に、カトリック派の教会で祝われています。

「平和フェスティバル」=Hohes Friedensfest=

「平和フェスティバル」とは平和を祈るお祭りで、ドイツ中でもアウグスブルクだけが祝日になります。

毎年8月8日に、宗教の垣根を越えて、さまざまな宗教や宗派の人々が平和のために祈りを捧げます。

1942年と1944年を除き、1650年から毎年祝われている伝統的なお祭りで、2018年にはユネスコの文化遺産として登録されました。

「万世節」=Allerheiligen=

「万世節(ばんせいせつ)」とはキリスト教のすべての聖人を崇敬する祝日です

キリスト教の聖人とは、殉教者など存命中にキリストの模範に忠実に従い行動してきた人のことです。日本で有名な聖人には、聖フランシスコ・ザビエルがいます。

万聖節ではこうした聖人を崇めることから、「諸聖人の日」とも呼ばれています。

「静かに過ごすべき日」とは?

カトリック派関連の祝日が多いバイエルン州では、祝日などと関係なく、特に静かに過ごすべき日(Stille Tage)があります。

信仰上の理由からその日は静かに過ごし、公共の場でのイベントは禁止されています。ただスポーツイベントなら許されているという日もあるなどいろいろなきまりがあります。

ここでは「イベントが禁止になる静かに過ごす日」「スポーツイベントはしてもいい静かに過ごす日」に分けて「静かに過ごす日」を紹介します。

イベント禁止の静かに過ごす日

  • 「復活祭聖金曜日」(Karfreitag)
    すべての音楽演奏が禁止。
  • 「贖罪の日」(Buß- und Bettag)
    戒めの日とされて厳粛に一日を過ごす。

スポーツイベントは許されている静かに過ごす日

  • 「灰の水曜日」(Aschermittwoch)
    十字架などを焼いた灰を前にして、神に祈る日。
  • 「聖木曜日」(Gründonnerstag)
    復活祭直前の木曜日。復活祭が始まる前の1週間は大切な期間ですが、特にこの聖木曜日からの三日間を特に尊重している。
  • 「聖土曜日」(Karsamstag)
    復活祭直前の土曜日。
  • 「万世節」(Allerheiligen)
  • 「国民哀悼の日」(Volkstrauertag)
    11月の第三日曜日。大戦中の戦没者とナチ党の犠牲者を慰霊する日。
  • 「死者の日曜日」(Totensonntag)
    毎年11月22日から26日の間の日曜日。解放戦争(1813-1815)の犠牲者、ルイーゼ女王(没:1810年)の追悼と、プロテスタント教会のその年の死者に対する追悼の日。
  • クリスマス・イブ(Heiliger Abend)
    12月24日の夜のこと。キリストの誕生を祝うクリスマスの前夜で、静かに過ごすことが習慣になっている。

まとめ

「バイエルン州」は、キリスト教に関連する祝日が多く、また静かに過ごす日も推奨されている点が特徴的です。

静かに過ごす日は公共の場でのイベントはダメだけれど、スポーツならOKというルールに最初は戸惑われる方もいるかもしれません。しかし、これも慣れてくれば大丈夫。こういうルールなのだと少しずつ分かってくれば、それほど大変ではないでしょう。徐々にバイエルン州での生活習慣に慣れていってみてください。