「Brückentag」の意味や言い換え表現とは?2023年の「Brückentag」も紹介<ヘッセン州>

ドイツ語の「Brückentag」とは「祝日と週末の休日に挟まれた労働日」のことです。「Brückentag」の直訳は「橋の日」ですが、この「橋」は建造物としての「橋」を意味しているわけではありません。「Brückentag」に有給休暇を取れば飛び石連休にできるため「Brückentag」を楽しみにしているドイツ人がいる一方で、生活する上では気を付けたほうがいいことも。

今回は、「Brückentag」の意味や言い換え表現のほかに、2023年のすべての「Brückentag」を紹介します。

「Brückentag」の意味とは?

「Brückentag」とは「祝日と週末に挟まれた労働日」

「Brückentag」とは「祝日と週末に挟まれた労働日」のことです。火曜日か金曜日に祝日になった時に「Brückentag」があります。火曜日が祝日なら、火曜日とその前の週末に挟まれた月曜日が「Brückentag」で、木曜日が祝日なら木曜日以降の週末に挟まれた金曜日が「Brückentag」です。

「Brückentag」を休日にして休む店も

ドイツでは「Brückentag」を休日のひとつと考えている企業があります。本来「Brückentag」は労働日ですから休日ではないのですが、「Brückentag」を休日扱いにしてお店や診療所などによっては「Brückentag」の全日または午後から休んでしまいます。

平日なのにと思って出かけた店が「Brückentag」を理由にして閉店していることもありえますから、「Brückentag」に行く予定にしている店の営業時間は確認しておいた方がいいでしょう。午前中は開いていても、昼過ぎに閉店ということはよくあることです。

「Brückentag」は直訳すると「橋の日」

「Brückentag」は直訳すると「橋の日」です。「Brücke」はドイツ語の「橋」を意味し、「Tag」は「日」を意味しています。「Brückentag」は、祝日と週末の橋渡しとなる日なので「橋の日」と名付けられました。

「Brückentag」の言い換えは「Fenstertag」

「Brückentag」には「Fenstertag」という言い換え表現があります。「窓の日」という意味ですが、そのように呼ばれるようになった理由は、ドイツ人の習慣にカレンダーに休みの日に「✕」をする習慣があり、「✕」に挟まれた日がちょうど窓のように見えるからです。

ばどほん
個人的には「Fenstertag」はあまり聞いたことがないのですが、覚えやすい言葉ですね。

2023年のBrückentage<ヘッセン州>

2023年のBrückentagについて、祝日と週末に挟まれた1日だけのBrückentagと複数日の2023年のBrückentageを紹介します。

ここではヘッセン州だけを取り上げます。ドイツでは州ごとに祝日が変わるので、ドイツのすべての州のBrückentagを紹介しようとなると、かなりの情報量になるからです。でも、Brückentagの基本的なルールは「Brückentagは平日にある祝日と週末の間の日」ですから、平日に祝日があればその前後の日付けがBrückentagだと考えていただければいいと思います。

2023年のBrückentag<ヘッセン州>

  • 5月20日(金曜日)
    2023年のキリスト昇天祭(Christi Himmelfaht)は5月19日(木)です。その翌日の金曜日がBrückentagです。
  • 6月9日(金曜日)
    6月8日の聖体祭(Frohleichnam)の翌日である6月9日(金)はBrückentagです。
  • 10月2日(月曜日)
    10月3日(火)がドイツ統一記念日ですので、週末と10月3日に挟まれた10月2日(月)はBrückentagです。

2023年の連続したBrückentag<ヘッセン州>

  • イースター後の4日間
    4月3日の聖金曜日(グッド・フライデー)から復活祭(イースター)の月曜日(Ostermontag)までで4日間の休日になりますが、その後の火曜日から金曜日の4日間をBrückentageと考えるケースも。この4日間に有給休暇を取れば、続く週末を入れて全部で10日間の休暇になります。
  • メーデー後の4日間
    2023年のメーデー(5月1日)は月曜日です。このメーデー後の4日間をBrückentageを考えるケースも。この4日間に有給休暇を取って、全部で9日間の連続休暇になります。
  • キリスト昇天祭(Christi Himmelfaht)前の3日間
    キリスト昇天祭(Christi Himmelfaht)は5月19日(木)ですが、その前の5月15日~5月17日の3日間をBrückentageと考えます。この3日間に有給休暇を取ると、連続で6日間の休暇になります。
  • 聖霊降臨祭後の4日間
    聖霊降臨祭月曜日(Pfingsmontag)は5月29日(月)ですが、この日以降の火曜日から金曜日にかけての4日間がBrückentageになります。
    この4日間に有給休暇を取ると、9日連続の休日になります。
  • 聖体祭(Frohleichnam)前の3日間
    6月8日(木)の聖体祭(Frohleichnam)前の3日間をBrückentageにして、この期間に有給休暇を取ると、6月3日から8日までの6日間の休暇になります。
  • 「ドイツ統一の日」後の3日間
    ドイツ統一の日が10月3日(火)ですので、その後の3日間をBrückentageとします。この3日間に有給休暇を取ると、3日~8日までの6日間が休日になります。
  • クリスマス2日目以降の3日間
    クリスマス第2日の12月26日(火)は祝日ですので、それ以降の3日間をBrückentageと考えます。その3日間に有給を取ると、12月30日から1月1日までは休日と祝日ですので、合わせて10日間の休みになります。
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まとめ

Brückentagとは「祝日と週末に挟まれた労働日」のことで、Brückentagは主に木曜日が祝日だった場合の金曜日、または火曜日が祝日だった場合の月曜日を指しています。ただ木曜日が祝日だったときに、その前の月・火・水の3日間を「Brückentage(複数形)」で言い表されることもあります。どちらにしても飛び石連休になることに変わりなく、Brückentagを楽しみにしているドイツ人が多くいます。

Brückentagを利用して、上手に休暇を取りたいですね。