中学地理でもドイツの地理的特徴について学んだはずなんですけど、覚えていますか?
そこで、今回はドイツの地理的特徴や気候をおさらいしてみましょう。
ドイツの地理的な特徴がわかれば、ドイツ観光でドイツを訪れるときや住むことになったときにお役に立つと思います。観光情報も併せて紹介していますので、参考にしてみてください。
〇 ドイツの地理的な特徴を知りたい方。どの国に囲まれているのか、海や山など。
〇 ドイツの気候を知りたい方。
【ヨーロッパ】ドイツはどの国に囲まれているの?
ドイツは9か国に囲まれている
ドイツは西ヨーロッパのほぼ中央に位置していて、計9か国の国々に囲まれています。
その国とは、西側から時計と反対回りにオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、フランス、南部はスイスとオーストリア、東部はチェコとポーランド、そして南部はデンマークです。
【北部】北海とバルト海は夏のシーサイド・リゾート地
ドイツにも海がある!
ドイツに海があると聞いて驚かれる方はいませんか?
私がそうでした!ドイツに海があるとは知りませんでした(申し訳ありません…)
ドイツにも“海”があります。ドイツを北上すると、北海とバルト海にぶつかります。しかもそこは、ドイツ人にとってのシーサイド・リゾート地です!
「北海」は西側、「バルト海」は東側
ドイツに面している海は2つ。ドイツ北部の一部がデンマークに接していて、その西側と東側で名前が違います。
- 西側に広がる海:「北海(Nordsee)」
- 東側に広がる海:「バルト海(Ostsee)」
「北海」のうつくしい浜辺を堪能したいなら「ズュルト島」へGO!
ドイツからオランダにかけて臨む「北海」。その沿岸地域はフリースラントと呼ばれています。広大な干潟も含むその海岸線の長さは、およそ1300㎞。心地のいい遠浅の海が広がります。
「ズュルト島」でゆったりとした時間を楽しむ
北海の自然とリゾートを満喫したいのなら「ズュルト島(Sylt)」がおすすめです。
「ズュルト島」はフリースラントにある最大の島で、ユネスコ自然遺産に登録されている湿原「ワッデン海」に囲まれています。
潮の満ち引きによって作り上げられた干潟では珍しい動植物に出会うことができますし、スパを楽しめるようなリゾートホテルも多いです。
また、新鮮な魚介類を味わえるレストランもたくさんあるので、美味しいお魚を食べたくなったら「ズュルト島」に行ってみてはいかがですか。
ドイツではどこのスーパーでも新鮮なお魚が売られているわけではないので、新鮮な魚が食べられるっていうだけでワクワクしちゃうんですよね。
「バルト海(Ostsee)」を代表するリゾート地「リューゲン島」へGO!
「バルト海」は、フィンランドなどのスカンジナビア諸島に囲まれた海。その昔、氷河期には氷床に覆われていた場所で、その時の名残としてモレーン(堆積)が今でも残っています。
そんなバルト海の特徴は、塩分濃度が低いこと。そのためバルト海で泳いでも肌にべたつくような感じが少なく、さらりとした海水が特徴です。
「リューゲン島」はドイツを代表する沿岸リゾート地
バルト海でおすすめのリゾート地は「リューゲン島(Rügen)」。ドイツ最大の島で、本土と橋で結ばれています。
高級リゾート地として長い歴史を持ち、海岸を見渡せる石畳のプロムナードの散策が気持ちがいいです。
浜辺にはドイツのビーチには欠かせないストライプの幌がかわいらしいシュトランドコープ(Strandkorb)が並びます。
リューゲン島は私が初めて「ドイツの海」を体感した場所。
ビンツ海岸の水平線から昇る朝日は幻想的◎
【南部】アルプス山脈でダイナミックな自然を堪能する
ドイツ南部はアルプス山脈が控えた山岳地帯
ドイツ南部は山岳地帯が広がっています。スイスまで伸びたシュベービッシュ・アルプ(Schwäbische Alb)や、ドイツで2番目に高い山Großer Arberもあるバイエルンの森(Bazerischer Wald)などがあります。
またドイツとスイス・オーストリアとの国境にはヨーロッパの屋根として知られるアルプス山脈がそびえています。ドイツ最高峰の山「ツックシュピッツェ(Zugspitze)」の標高は2,962mで、アルプス山脈の一部です。
アルプス街道からアルプス山脈を堪能する
「アルプス街道」はドイツ初の観光街道。ボーデン湖畔の街リンダウからミッテンバルト、オーバーアマガウを経由してビルヒテスガーデンなどの街まで続きます。
リンダーホーフ城やヘレンキムゼー城などの観光名所もあり、飽きさせない観光街道です。
それぞれの街から眺めるアルプス山脈の雄大さにハッとさせられたのは、私だけでしょうか。
【中央部】ドイツ中央部はなだらかな丘が続く
北部には北ドイツ平原が広がる
ドイツを中心にベルギー、オランダ、デンマーク、ポーランドに広がる北ヨーロッパ平野。そのうちドイツ北部に広がる平野は「北ドイツ平野」と名付けられています。
標高は高くて200メートルほどで、森とのどかな田園地帯が続きます。
湖や沼地になっているところもあり、ベルリンの南に位置するドイツの中東部には、シュプレーヴァルト(Spreewald)のような湿地帯もあります。
標高1000メートル未満の低い山も
中央部も南寄りになってくると標高が1000メートルに満たない程度の低い山も見られます。
ライン川から西、ベルギーに向かってアイフェル(Eifel)、フランクフルト北部のタウヌス丘陵(Taunus)やフォーゲルスベルク山地(Vogelberg)などが有名です。
ライン川の渓谷は世界遺産にも登録
ヨーロッパの大動脈と言われるライン川はドイツの西部を南から北へと流れています。
流通の拠点として使われていた古城も数多く残されている「ライン渓谷中流上部」は世界遺産にも登録されています。
ワインの生産地としても知られるライン川流域。すっきりとした地元のワインを傾けながら、ライン川クルーズを楽しむのも気持ちがいいですよ。
お城に気を取られて前を見るのを忘れずに。運転には気を付けて!
【気候】ドイツの冬はどれくらい寒いの?
ドイツは1年を通して温暖だけど雨も多い
「ドイツは温帯の西岸海洋性気候」です…って難しい漢字が並んでいますね。でもわかってしまえばそれほど難しいことはありません。
ドイツは「温帯」ということを理解しておきましょう。一年間を通して温暖な気候です。
「西岸海洋性気候」とは、大陸の西側に位置するドイツは北大西洋海流の影響を受けた気候になります。さらに偏西風の影響もあります。
実際にはどのような気候かと言うと、「ドイツは通年、温暖であり、降水量も結構あるよ」という気候です。
私の実感ですと、ドイツの気候は四季の変化がはっきりとした気候で、東京に比べるとやや涼しいと思います。
夏場の日差しは肌に痛く感じるほど暑くなりますが、初秋から冬にかけては寒さが日に日に強まっていく感じです。また秋と春には雨量が多く、冬はしっかりとした防寒具がいるほど寒くなります。
冬の内陸部は寒い
冬の内陸部はかなり寒いです。
南にあるミュンヘンでも札幌より北に位置しています。大陸性気候でロシアからの冷たい風も吹いてくるので、氷点下になることも珍しくありません。
冬場のドイツを過ごすのなら、スキー旅行にでも行くつもりになってしっかりと防寒準備をした方がいいでしょう。
まとめ
ドイツはヨーロッパの中央に位置しているため内陸のイメージがあるかもしれませんが、ドイツの北側には海があり、南部にはアルプス山脈もある山岳地帯で、南高北低の地勢です。
冬場は冷え込みが厳しいですが、ヨーロッパの乾燥した空気のため日差しが照り付けるとあっという間に気温が上がります。
海あり、山あり、丘ありと、バラエティに富んだ地形のドイツです。ドイツ旅行の際には、電車や車に乗って景色を楽しみながら旅をしてみてください。