この記事では、2021年5月9日より緩和された新型コロナウィルスの規制の内容とその対象者について紹介します。
ロックダウンが強化されているドイツではその効果が徐々に表れ始めたのか、新型コロナウィルスの新規感染者が日に日に減る傾向を見せています。神経感染者の減少傾向の背景には、ワクチンを接種した人が増えているからかもしれません。
この記事では2021年5月9日に施行されたワクチンを接種した人とコロナから回復した人を対象にした新しい規制で、緩和された規制と変わらない規制の他に、新型コロナワクチンの接種率も解説します。
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- 緩和された規制の対象者の詳細を知りたい方
- 緩和された規制について具体的に知りたい方
2021年5月9日に施行された新しい規制とは?
ワクチンを接種した人とコロナから回復した人を対象にした規制緩和
2021年5月9日に施行された新しい規制は、新型コロナワクチンを接種した人とコロナから回復した人だけを対象にしています。その規制内容は、これまでの規制の一部を緩めた内容になっています。
緩和された規制の対象者は?
新型コロナワクチンを接種した人
この新しい規制の対象者は、新型コロナワクチンを接種した人です。予防注射証明書(Impfpass)などでワクチンを接種したことを証明する必要があります。また、最後の予防注射を受けてから2週間経ち、コロナの症状が出ていないことも条件になります。
「コロナ症状」と言われる主な症状
- 息苦しさ
- 咳
- 発熱
- 臭覚や味覚の喪失
コロナから回復した人
またコロナから回復した人も対象者です。コロナテストに陽性だった人のなかで、回復して少なくとも28日以上、長ければ6ヶ月以上経ち、コロナの症状が出ていない人も新しい規制の対象になります。
緩和される制限とは?
ここでは、現在のロックダウンの規制と比較しながら、新しい規制でどのように緩和されているのかを見ていきましょう。
人との接触制限が緩和される
人との接触制限が緩和されます。現在の規制では、14歳以下の子供は含めず、一世帯一人までしか人との会うことができない接触制限があります。しかし緩和された規制では、新しい規制の対象者はその数に含まれません。
<ワクチン接種を誰も受けていない>
おじいちゃんかおばあちゃんのどちらか一人にしか同時に会えません。
<ワクチン接種をおじいちゃんとおばあちゃんが受ける>
おじいちゃんとおばあちゃんの両方に一度に会えます。
22時以降でも外出もできる
新しい規制の対象者は22時~5時までの外出禁止の制限がなくなります。そのため、夜の外出が自由になります。
コロナテストの結果を提示しなくても入店できる
現在の規制では、美容院や生活必需品ではない商品を販売する店、動物園などでは、入店・入園時にコロナテストで陰性であることを証明する必要があります。しかし、この新しい規制の対象者はコロナテストの結果を提示しなくても入店できます。
スポーツも人と一緒にできる
現在の規制には、スポーツをするときは2人までか同じ世帯の人とならスポーツができるという規制がありますが、新しい規制の対象者はこの規制がなくなります。
海外から帰ってきても隔離されない(コロナ変異種が蔓延していない地域を除く)
海外からドイツに帰国したときには、一定期間、隔離されなくてはならない規制がありますが、新しい規制の対象者は隔離される必要がなくなります。ただし、旅行先がコロナの変異種が蔓延する「コロナに感染する危険性が高い地域」だった場合は、隔離されます。
新しい規制のなかでも変わらない規制とは?
マスクをつけること
マスク着用の義務はこれまでと変わりません。ワクチン接種者も、コロナから回復した人もマスクはつけなくてはいけません。
人から1.5メートル以上離れる
また人との距離を1.5メートル以上取るソーシャルディスタンスのルールも変わりません。
手洗いなどの衛生面でのルールも変わらない
コロナ感染を防止するための手洗いについての規制も今までと同じです。
コロナは感染しやすいウィルスと言われていて、主なコロナの感染経路は飛沫感染です。人の咳やくしゃみ、会話、呼吸を通して鼻や口から出る飛沫を吸い込むときに感染するとされています。
コロナ感染を予防するために、予防接種をしていても手洗いは大切です。
ワクチン接種率は高くなっているの?
2021年5月現在で約30%がワクチン接種済み
ドイツで新型コロナワクチンの接種は2020年の年末から始まり、2021年5月現在でドイツの全人口の約30%が1回目のワクチン接種が終わっています。
ワクチン接種がなかなか進んでいないと言われていましたが、ワクチン接種者の数は徐々に増えています。
現在使われているワクチンは、ビオンテック・ファイザー製、モデルナ製、アストロゼネカ製、ジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンです。
まとめ
コロナのワクチン接種者などを対象にした新しい規制が2021年5月9日から施行されました。ワクチンを接種することでロックダウンの規制が緩和されるというメリットは、今後のワクチン接種の希望者の増加に拍車がかかるかもしれません。