【ドイツ・カフェ】「Milchkaffee」とは?カフェオレやカフェラテとは同じ?ラテ・マキアートとカプチーノの違いも

ドイツには街角に居心地のよさそうなカフェがたくさんありますが、カフェのメニューで見られる「Milchkaffee(ミルヒカフェ)」という文字。「Milch」=「牛乳」、「Kaffee」=「コーヒー」のことだからコーヒー牛乳のことでしょ?と思っていらっしゃる方も多いはず。

そこで、「Milchkaffee」が本当に「コーヒー牛乳」ということでいいのかを「Milchkaffee」の作り方から検証します。またMilchkaffeeの外国語とカフェオレやカフェラテとの違い、さらにはラテ・マキアートやカプチーノとの違いも解説します。

「Milchkaffee」とは?

「Milchkaffee」は「コーヒー牛乳」という解釈でよし

「Milchkaffee(ミルヒカフェ)」とは「コーヒーに温めたミルクをたっぷりと注いだもの」のことで、「コーヒー牛乳」と考えていいでしょう。ただし「Milchkaffee」のコーヒーとミルクの割合は決まっています。コーヒーとミルクが「1:1」の割合で作られているのが、「Milchkaffee」です。

コーヒーのことを詳しく解説しているwebサイト「カフェ・パートナー」によると、コーヒーに適当にミルクを入れればMilchkaffeeになるというものではなく、コーヒーとミルクの割合を50:50、つまり1:1となっているのがMilchkaffeeだと定義しています。

ちなみにMilchkaffee1杯のカロリーは約110カロリーだそうです。

大きめのカップで飲むのがドイツ流コーヒー牛乳

「Milchkaffee」は普通のコーヒーカップよりも大きめのカップで飲むのが主流です。小腹が空いたときにはMilchkaffeeだけでも空腹を抑えられるんじゃないかと思えるほどボリュームがあります。

「Milchkaffee」のフランス語訳が「カフェオレ」、イタリア語訳が「カフェラテ」

「Milchkaffee」に似た飲み物でカフェオレとカフェラテがありますが、カフェ・パートナーによれば、Milchkaffeeのフランス語訳が「カフェオレ」、イタリア語訳が「カフェラテ」になると紹介しています。

コーヒーメーカーUCCのホームページの記事によれば、「カフェオレ」はドリップコーヒーをミルクを割ったものということなので、Milchkaffeeとカフェオレは同じものと考えていいでしょう。ところが「カフェラテ」はエスプレッソコーヒーをホットミルクで割ったものと定義づけています。つまり、Milchkaffeeはドリップコーヒーを使ったコーヒーですから、Milchkaffeeとカフェラテは違うものと考えたほうがいいのではないでしょうか。

Milchkaffeeはカフェラテとは違うのですが、似た者同士ということでイタリア語訳はカフェラテということになっているようです。
それとももしかして、ドイツではカフェラテはドリップコーヒーを使ってる?
ばどほん
まさか!

Milchkaffeeと「ラテ・マキアート」と「カプチーノ」の違いとは?

ラテ・マキアートとカプチーノはどちらも泡立てたミルクを使う

「ラテ・マキアート」や「カプチーノ」はどちらも泡立てたミルクを使います。ただし「ラテマキート」はしっかりと泡立てられたミルクの泡を使うのに対して、「カプチーノ」に使われるミルクは優しく、クリーミーに泡立てられたミルクを使い、ラテマキアートで使われるミルクの泡ほど固くありません。

Milchkaffeeとの違いはラテマキアートとカプチーノはエスプレッソを使うこと

「ラテ・マキアート」と「カプチーノ」はエスプレッソを使うのに対して、「Milchkaffee」はエスプレッソではなくドリップコーヒーを使います。

また「Milchkaffee」で使われるミルクは泡立てないという点も違います。

「ラテ・マキアート」はホットミルクと泡の両方を使う

「ラテ・マキアート」はエスプレッソに、ホットミルクとミルクの泡を使った飲み物です。

ラテ・マキアートの作り方は、まず大きめのグラスを用意します。そこにホットミルクをグラスの1/3ほど注ぎ、次にエスプレッソを1/3に入れて、最後にミルクの泡を乗せます。

ミルクの泡がエスプレッソの温かさを封じ込める役割をすることから、ラテ・マキアートに使われるミルクの泡は空気を多く含みしっかりと泡立てられます。ミルクの泡でエスプレッソにふたをするイメージです。

「カプチーノ」はエスプレッソと泡立てたミルクが1:2の割合

「カプチーノ」に使われるミルクは優しく泡立てられています。しかし、ラテマキートに使われるミルクの泡ほど固くはありません。

エスプレッソとミルクの割合は1:2で、エスプレッソをカップの1/3ほど入れた後、エスプレッソの倍量のミルクの泡を注ぎます。

カプチーノに使われるカップは大きめのコーヒーカップで、エスプレッソと小さな気泡が残るミルクとの融合を楽しみます。

まとめ

カフェのメニューで見られる「Milchkaffee」はその名の通りコーヒー牛乳のことで、ドリップコーヒーとホットミルクを同量入れた飲み物です。フランス語はカフェオレ、イタリア語ではカフェラテと訳されますが、厳密に言うと、Milchkaffeeとカフェラテは違います。なぜならカフェラテはエスプレッソが使われているからです。

また、ラテ・マキアートとカプチーノがエスプレッソが使われていますが、Milchkaffeeにはドリップコーヒーが使われていることと、使われるミルクの泡立て具合も違います。

カフェでは大きめのカップで出されるMilchkaffee。ちょっとお腹が空いたとき、カフェに長居したいときには、Milchkaffeeをオーダーしてみてはいかがですか。