「在留証明書」の取得方法とは?必要書類・申請から受取りまでの4ステップ【フランクフルトの場合】

「在留証明書」とは、日本以外の国で日本人が住んでいる場所(生活の本拠がある住所)を証明するための公式書類です。日本での不動産登記や年金手続き、海外に住んでいる人が日本国内の学校などを受験するときなどに使われますが、2023年4月からは一時帰国中の免税を使った買い物をするときにも必要になります。

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では、その「在留証明書」はどのような手続きをして取得できるのでしょうか。

今回は、フランクフルト日本国総領事館での在留証明書の取得方法を説明します。必要書類や取得するための目安となる日数や費用などを紹介します。

他の在外公館で在留証明書を取得する場合でも似たような手続きになりますので、参考にしてみてください。

「在留証明書」の取得方法の流れとは?

「在留証明書」は総領事館か日本大使館で発給される

在留証明書は日本国外にある日本大使館や日本国総領事館で発給されます。

在留証明書を発給してもらうためには、必要書類を用意して、在留証明書を必要とする人が在外公館に行って申請します。手数料は申請1通につき、約1,200円です。

手続きを終えてから在留証明書が発行されるまでには数日かかり、基本的には本人が在外公館に出向いて受け取ります。

また、在留証明書の申請と受け取りの両方とも、代理人ができることもあります。

「在留証明書」を取得するための4つのステップ

ここからは、ドイツ・フランクフルトの総領事館で在留証明書を発給してもらうときの手続きの仕方を紹介します(2023年1月現在)。

フランクフルト日本国総領事館以外で在留証明書の発給手続きを行う場合は、該当の在外公館にて手続き方法をご確認ください。手続きを行ってから発給されるまでの期間や費用など、ここで紹介した情報と違うこともあります。

➀「在留証明書」の発給手続きのために必要な書類を用意しよう

在留証明書の発給してもらうために、まずは下記の書類を用意しましょう。

在留証明書を取得するための必要書類

  • 「在留証明願」:「在留証明願」は、在留証明書の申請書類です。
    在フランクフルト日本国総領事館に来館して入手するか、領事館のホームページからダウンロードもできます。

在留証明願(形式1):本人の現在住んでいる住所を証明する場合に利用
20210104zairyuushoumei_keishiki1.pdf (emb-japan.go.jp)

在留証明願(形式2):本人の現在住んでいる住所のほかに、過去の住所や同居家族も証明する場合に利用
20210104zairyuushoumei_keishiki2.pdf (emb-japan.go.jp)

  • 有効なパスポート
  • 転入日が明記されたドイツの居住証明書:ドイツ語では「Erweiterte Meldebescheinigung mit Einzugsdatum」などと呼ばれ、Bürgeramt(市民局)などで取得できます。3ヶ月以内に発行されたものに限り、有効です。
  • 証明書申請書:「証明書申請書」とは、証明書の発給をお願いするための書類です。
    20210104hakkyuu_katamen.pdf (emb-japan.go.jp)

在留証明願(形式2)を使って申請する場合の注意点

在留証明願の形式2を使って過去の住所や同居家族の証明もされたい場合には、下記の証明書も必要になりますので、ご注意ください。

家族の氏名も記載された在留証明書を申請する場合

  • 同居家族全員分の居住証明書
  • 同居家族全員分のパスポート

過去の住所も記載された在留証明書を申請する場合

  • 過去の住所とその住所に住んでいた期間を証明するためのドイツの居住証明書

②在留証明書を申請しよう

在留証明書は、総領事館に来館して申請するか、郵送またはメールでも申請できます。

来館または郵送の場合

【総領事館の住所】
MesseTurm 34. OG, Friedrich-Ebert-Anlage 49, 60327 Frankfurt am Main
Tel: 069-2385730 / Fax: 069-230531

郵送で申請する場合は、書類の原本の代わりにそのコピーを送ります。郵送事故を防ぐためです。原本は、在留証明書を受け取るときに必要になるので、大切に保管しておいてください。
なお、在留証明書の申請には料金がかかりますが、料金は在留証明書の受け取り時に支払います。申請書類と一緒に現金を郵送しないでください。

メールでの申請の場合

【在留証明書の申請用メールアドレス】
konsular@fu.mofa.go.jp

代理人申請の場合

在留証明書の申請は、代理人もできます。その場合、申請者の代理人であることを証明する署名入りの委任状を作成して提出します。委任状の形式に決まりはありません。

③在留証明書ができるのを待とう(所要日数は3日間)

在留証明書を申請してから受け取りまでの期間は、3日間です。

総領事館のホームページによると、土日と休館日を除いた日数で3日間という記載がありますが、郵送やメールで申請した場合、受け取りの確認をするまでにも時間を要することがありますので、余裕を持った申請が必要でしょう。

④在留証明書は領事館で受け取ろう(手数料は9ユーロ)

在留証明書が作成されたことを確認したら、在留証明書を受け取りに行きましょう。在留証明書はフランクフルト日本国総領事館で受け取ります。郵送での受け取りはできませんので、ご注意ください。

在留証明書の受領の際には、手数料として9ユーロ支払います。

代理人が受け取る場合は、代理人申請のときのように、申請者による署名入りの委任状を提示します。委任状がなくては在留証明書を代理人が受け取ることはできないので、注意しましょう。

まとめ

在留証明書の申請には必要書類が複数あるので気をつけたいところです。また、申請費用がかかりますし、在留証明書の受け取りは本人が領事館に出向く必要もあります。

もしも代理人申請および代理人により在留証明書を受け取る場合は、委任状が必須です。委任状の形式に決まりはないので、申請者の氏名と住所、代理人の氏名と住所、代理人に在留証明書の申請または受け取りを任せる旨を書き、必ず署名を入れた書類を作成してください。領事館に出向いてから委任状がなくて手続きが行えないなんて事態にならないように、気を付けてくださいね。

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