日本領事館に行くのに迷子⁈フランクフルト・メッセタワーのエレベーターの使い方

日本国領事館は、海外在住の日本人ならパスポート申請や婚姻届、出生届などの手続きでお世話になるところ。ドイツのフランクフルトには、メッセタワー(Messe Tower)と呼ばれる高層ビルの34階に日本国領事館があります。

最近、日本国領事館に行かれたことはありますか?

私はつい先日行ってきたのですが、実はメッセタワーに入ってから日本国領事館に行き着くまでに迷子になってしまいました(笑)

その理由は、改装されたエレベーターの使い方をわかっていなかったから。

そこでこの記事では、メッセタワーのエレベーターの使い方を紹介します。

ばどほん

私と同じようにメッセタワーのよくわからない階で降りてあたふたしないようにしてくださいね!

メッセタワーで迷子になるある日の午後の話

日本国領事館に行けない⁈

「エレベーターに使い方なんてあるの」「ボタンを押すだけでしょ?」と思われる方がほとんどではないでしょうか。でも、そんな基本概念を壊してくれる経験をつい先日、メッセタワーでしてしまいました。

先日、私は日本国領事館に行ったのですが、いつも通りに受付で日本国領事館に行きたいことを告げると、エレベーターに乗るためのメインゲートを開けてもらいました。

そして、ドアの開いたエレベーターに乗り込むと…あら?ボタンがない!

「34」ってボタンを押したいのに、えっ、え⁈

と、戸惑っている間に、エレベーターはなにやら上昇していきます。ドアの開閉ボタンもなく降車は不可能。エレベーターはとても静かに動くので、動いている気配しか感じられないのですが。

ばどほん

この点は、私が鈍いだけかもしれませんが💦

そしてドアが開くと、あるフロアに到着。でもそこは日本国領事館のあるフロアであるはずがなく、知らない会社のオフィスが入っていました。日本人とは程遠い外見の方々がいらっしゃいます。

ばどほん

はて、ここはどこ?

そんなことより、もと来た場所へ戻らなくてはと焦って、エレベーター前でうろうろ…。

ちょうどエレベーターのドアが開き、一人二人と降りてきたので、続けざまに乗り込もうとしたのですが、「ちょっと待て!エレベーターの中にはボタンはなかったぞ」という冷静な私の声が聞こえてきます。

そこで、そのエレベーターはやり過ごし、またしてもエレベーター前でうろうろ。

エレベーター付近に「開」「閉」的な単純なボタンはなく、代わりにタッチパネルがありました。そこには「Ausgang/Exit」という文字が!

これかとそのボタンを押すと、「A○」と表示されました。これがエレベーターのことを示しているのだと気づき、待つもののなかなか反応なく、ソワソワしていると見知らぬオフィスレディさんに心配までされてしまいました。

そうこうしているうちに、先ほど示されたエレベーターのドアが開いたので乗ってみることに。不安を抱えたまま、立ちすくことに。そうしてじっとしているとドアが開き、運よく(?)地上階0階(日本式には1階)にたどり着きました。

焦りの表情のまま受付のお兄さんの所に逆戻りして、どうやったら領事館に行けるのと泣きついた次第です。

エレベーター内に行き先を決めるボタンはない

ここで、メッセタワーのエレベーターの特徴を整理しておきましょう。

メッセタワー内には全部で24基のエレベーターがあるのですが、ビル正面から入って日本国領事館のある階に上がるメインのエレベーターは4基あります。

このエレベーターの特徴は、エレベーター内に行き先を決めるボタンはありません。エレベーターの現在地を示すパネルはありますが、ほかに数字らしきものは見当たりません。

では、どのようにしてエレベーターを使うのでしょうか。

メッセタワーのエレベーターの使い方

➀タッチパネルで行きたい階数を押す

エレベーターに乗る前に、まずはエレベーター外にあるタッチパネルで行きたい階数を押します

ばどほん

日本国領事館に行く時は、「34」です。

②乗車するエレベーターの番号を確認

行きたい階数を押すと、タッチパネル上に乗車するエレベーターの番号が表示されます。

もしも日本国領事館に行くのなら、利用するエレベーターはA1~A4のどれかのはずです。そのうちのどれかが表示されますので、乗車するべきエレベーターが来るまで待ち、そのエレベーターのドアが開いたら乗り込みます。

③エレベーターに乗車するだけで目的階へGO!

エレベーターに乗り込んだら、あとはなんの操作も必要ありません。つまり、目的階へ行く直通エレベーターになっているのです。

ばどほん
エレベーターに乗り込んでから、利用階の番号を押すという従来通りの操作はありません。

確実に目的階まで連れて行ってくれる上に、利用者が制限されるので無駄な人との接触がないのでコロナなどの感染症の拡大防止になるという点で、メリットの多いエレベーターだと言えます。

エレベーターの使い方を知らないと慌ててしまうかもしれませんが、こうして乗り方がわかってしまえば快適だなという印象も。皆さんは、私のように迷わずに日本国領事館に行ってくださいね。

フランクフルトの日本国領事館のURLはこちら

フランクフルトのメッセタワーとは?

メッセタワーの高さは265,5メートル

フランクフルトの高層オフィスビルの「メッセタワー」は、展示場として有名なメッセのすぐ隣にあり、地下8階、地上54階の高層ビルとして有名です。その高さは、256,5メートルで、フランクフルトやダルムシュタットを含むにホフタウヌス・エリア(Hochtaunuskreis)のなかで2番目に高いビルです。

1991年の建設当時は、メッセタワーはホフタウヌス・エリアで最も高いビルだったのですが、1997年にコメルツ銀行のコメルツバンク・タワー(Commerzbank Tower)に抜かれてしまいました。ちなみに、コメルツバンク・タワーの高さは、259メートルです。

メッセタワーは「鉛筆」という呼び名も

メッセタワーは赤い壁面に、その先端が△の形をしていることから、「鉛筆(Bleistift)」という呼び名もあります。

この特徴的なデザインをしたのはヘルムート・ヤン(Helmut Jahn)で、ドイツ系アメリカ人の建築家です。ただし、ヘルムート・ヤンは鉛筆をイメージしてメッセタワーをデザインしたのではなく、彼は1930年代のアールデコ風の摩天楼(Art-Déco-Wolkenkratzern)をヒントにしてデザインしたそうです。

この摩天楼に想起してデザインされた高層ビルはアメリカによく見られて、ニューヨークにあるエンパイアステートビルやクライスラービル、フィッシャービルディングなどがその一例です。どのビルも先端が鉛筆みたいにとがっていますよ。

メッセタワーは独自の郵便番号を持っている

メッセタワーの特徴は、メッセタワーの独自の郵便番号を持っていることです。その番号とは「60308」。特定の建物がひとつの郵便番号を独占しているというのは、ドイツ国内でもメッセタワーだけです。

メッセタワーには日本国領事館に直通で行けるエレベーターがあった!

フランクフルトにある高層ビル「メッセタワー」は、日本国領事館が入っているビルとして日本人にお馴染みのビルです。

日本国領事館に行く時には、エレベーターに乗る前のタッチパネルの操作が鍵!タッチパネルで目的階である「34」を押してから、案内されるエレベーターに乗り込みさえすれば直通エレベーターになります。

私のように適当にエレベーターに乗り込んで、目的階を押すところがない!とパニックにならないようにしてくださいね。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。