ドイツで専門医にかかるときの手順とは?診察依頼状・専門医の見つけ方も紹介

「肌の調子がおかしくて」「指をけがして」などの症状があり、皮膚科や外科などの専門医にかかりたいときがありますよね。でもドイツでは、専門医に行くのは、ルール違反。必ずホームドクターを通します。

【専門医にかかる手順】は、次の2ステップになります。

  1. ホームドクターで診断を受ける。
  2. ホームドクターからÜberweisungsscheinをもらい、専門医を受診。

ホームドクターは内科専門のイメージがあるかもしれませんが、病気やけがの種類に関係なく、最初に行く医療機関はホームドクターです。

この記事では、ドイツでのホームドクターから専門医にかかるまでの手順や、専門医にかかるときに必要なÜberweisungsscheinの意味や必要性、専門医の見つけ方などを紹介します。

ドイツで専門医にかかる手順とは?

ステップ①「ホームドクターにかかる」

ドイツで医者に診てもらいたいときには、まずはホームドクター(Hausarzt)にかかります。

素人判断で、これは皮膚の問題だから皮膚科にかからなくちゃ、と直接、皮膚科にコンタクトを取り予約をするというのは、受診の手順として間違っています。

どのようなケガで、どのようなタイプの病気であっても、まずはホームドクターで予約を取り診療を受けます。

ただし、健康保険がプライベートの場合は例外的にホームドクターを通さず、直接専門医での受信ができることもあります。保険のタイプによって専門医の対応も違うので、気を付けてください。

ステップ②ホームドクターが専門医にかかることが決定

ホームドクターの診断により専門医にかかることが勧められると、初めて専門医にかかるための準備が始まります。

ここで大切なのが、ホームドクターでÜberweisungsscheinの受け取りです。

「Überweisungsschein」とは「専門医にかかるためのチケット」

「Überweisungsschein」とは診察依頼状のことで、当の患者名や健康保険名などの個人情報のほかに、ホームドクターの診断内容などが書かれている用紙です。これをもって専門医にかかることになります。

言い換えれば、「Überweisungsschein」は専門医にかかるためのチケットだと言えるでしょう。

「Überweisungsschein」を専門医の初診のときに渡すことで、すでにホームドクターでの診断を受けたことがわかります。

もしもÜberweisungsscheinを持参し忘れると、専門医によっては診断を断られることがありますので、気をつけましょう。

Überweisungsscheinを持参しなかったときの対処法

診察依頼状を後日提出できるかを確認

Überweisungsschein(診察依頼状)を専門医に持参し忘れた場合には、専門医にÜberweisungsscheinを後日提出できるかどうかを確認します。

もしも断られた時の最終手段として、その場でホームドクターに電話をさせてもらえるようにお願いすることもできるでしょう。そして、ホームドクターの受付に口頭で構わないので、専門医にÜberweisungsscheinを後日発行することを確定してもらいます。

かなり面倒ではありますが、ここまですれば専門医の方も折れてくれる可能性があります。

これほどの労力をしたくないなら、予約をし直して、次回の診断のときにÜberweisungsscheinを提出するようにしましょう。

ばどほん

この医療システムが不慣れだと、Überweisungsscheinは忘れがちです。専門医にかかかることになったら、Überweisungsscheinをホームドクターで受け取り、専門医に持っていくことを忘れないように気を付けて!

専門医にかかることになったら注意することとは?

Überweisungsscheinの請求は自分から!

ここはドイツですから、あまりサービス面で期待しないほうがいいでしょう。つまり、Überweisungsscheinが必要なことがわかったら、医者に任せるのではなく、自分で受付に行き「Überweisungsscheinをください」と言って請求しましょう。

そこまでしないと、Überweisungsscheinを発行してくれないことがあります。

「するべきことは自分でする」が、ドイツでサバイバルするための必須条件。

自らホームドクターの受付でÜberweisungsscheinをくれるように頼みましょう。

ばどほん

これ↑、とても大切!

専門医は自分で探す!

次に問題になるのが専門医探しですが、基本は自分で探します。

ばどほん

でもどの専門医がいいのかわかりませんよね。

手っ取り早いのは、ホームドクターにその場で専門医を紹介してもらうのがいいでしょう。医者に聞き忘れたら、受付でも構いません。そうすれば、おすすめの専門医を教えてくれるはずです。

ホームドクターに聞き忘れた場合には、インターネットなどを使って自力で探すことになります。

専門医の探し方① 紹介サイト「jemeda」

私は専ら医者の紹介サイトjemedaを使って探しています。

医者の種類と住所を入れるだけで、近辺の医者のリストアップしてくれるので助かっています。

専門医の探し方② 保険会社のホームページ

加入している保険会社のホームページなどを通して、専門医を見つけることもできるでしょう。

保険会社のHPには、お近くの専門医を見つけるページを用意していることがあります。そのページを通して専門医を見つければ、保健の支払いなどのトラブルもなく安心です。

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まとめ

ドイツで専門医にかかるときには、まずはホームドクターを受診。Überweisungsscheinを受け取って、その後、専門医の予約、受診という順番になります。素人破断でいきなり専門医に行くというのはご法度。この手順をしっかり理解したうえで、ドイツで医療を受けましょう。

最後まで読んでくださってありがとうございました。では、また!