【ドイツ】「アドベント」の意味とは?「アドベントクランツ」の灯し方

「アドベント」はキリストが生まれるまでの前祝いの期間で、クリスマスの約4週間前から始まります。

ドイツではアドベントをお祝いする習慣があるので、つまり、ドイツではクリスマスが始まる1カ月前からクリスマスを祝っています。

ばどほん
長いですよね~

クリスマスが大好きなドイツで、アドベントに欠かせないもの、それは「アドベンツクランツ」です。「アドベントクランツ」のろうそくを1本1本灯していけば、クリスマスまでもうすぐ。クリスマスを楽しみにしているドイツ人は大勢います。

ところで皆さんのなかには、そもそも「アドベントとは何?」と思っている方はいらっしゃいませんか。

そこでこの記事では、「アドベント」の意味と今年2021年のアドベントの日程を紹介します。また、「アドベンツクランツ」の意味とロウソクの灯し方も解説しますので、お役立てください。

「アドベント」の意味とは?

「アドベント」とは「キリスト誕生を祝うまでの期間」

「アドベント」とは「キリストの生誕を祝うためのクリスマスの約4週間前からクリスマス前日までの期間」を指します。

「待降節」とも呼ばれて、キリスト教の教会歴に基づく聖節です。

クリスマス前の最も近い日曜日から4週間前の日曜日は「第一主日」です。それから日曜日が来るたびに「第二主日」「第三主日」と数えて、クリスマス前の最後の日曜日を「第四主日」と呼びます。

なお、東方教会ではクリスマスの約6週間前からアドベントが始まります。

「アドベント」には「キリストの再臨を待つ」という意味も

またあまり知られていないかもしれませんが、「アドベントの日曜日」には「キリストの再臨を待つ」という意味もあります。キリスト教ではキリストが最後の審判のためにキリストが戻ってくることが信じられていて、特にアドベントの日曜日にキリストが再臨することを待つという意味が込められています。

つまりクリスチャンにとってアドベントとは、キリストの生誕と再臨の両方を待ちわびる大切な期間なのです。

「アドベント」はクリスマスまでのカウントダウン

クリスマスまでのカウントダウンとも考えられる「アドベント」ですが、浮かれる騒ぐのはあまりよくないようです。

アドベントの期間はクリスチャンにとってはキリストを迎える準備期間ですから、この期間は静かに過ごすのが習わしです。そのため、公式な結婚式などは行われません。

2021年の第一主日は「11月28日」

2021年のアドベントの日程は次の通りです。

第一主日:11月28日

第二主日:12月5日

第三主日:12月12日

第四主日:12月19日

主日には教会では普段の日曜礼拝とは違う特別な礼拝が行われます。

また教会ではクリスマスのために、赤や白、そしてもみの木カラーの緑をいかしたデコレーションやクリスマスツリー、アドベントクランツなどが飾られるでしょう。

ドイツ語「Advent」はラテン語が語源

ドイツ語でアドベントは「Advent」です。「Advent」とは、ラテン語の「adventus」語源で、その意味は「到着」です。

「第一主日」のことは「1.Advent」や「der erste Advent」、または「der erste Adventssonntag」と表記されることもあるでしょう。

「アドベントクランツ」の意味と灯し方

「アドベントクランツ」とは「クリスマスを祝うリース」

「アドベントクランツ」とは「アドベントに飾られるクリスマスをお祝いするためのリース」です。ドイツ語で「Adventskranz」ですが、日本語では「アドベントリース」と呼ばれています。

アドベンツクランツのろうそくに火を灯していくことで、キリストの生誕が近づいてくる喜びをより身近なものに感じられます。

また「アドベントクランツ」は、キリストと神さまの永遠の愛の象徴しています。「クランツ」はドイツ語で「冠」を意味していて、それがキリストの象徴です。そして、伝統的なアドベントクランツは円状で、円には終わりがないことから神さまの永遠の愛を表していると言われています。

「アドベンツクランツ」の一般的なものは、もみの木で作られたリースの上に、4本のろうそくが立てられます。リング状のリースが伝統的ですが、直列のリースやお皿にろうそくを飾り付けたリースなど、さまざまなリースが販売されています。

【アドベントクランツの灯し方】第一主日に最初の点灯

アドベントクランツのろうそくは、第一主日に初めて灯されます。この時、灯されるろうそくは、1本だけです。日曜日が来るたびに、灯すろうそくの数を増やします

第一主日には1本目のろうそくに火を灯します。第二主日には1本目と2本目のろうそくに火をともします。このように火を灯すろうそくの数が増えていき、第四主日になって初めて4本全てのろうそくが灯されます。第四主日以降は、毎日のようにすべてのろうそくを灯せます。

初めからすべてのろうそくに火をつけないで

アドベントクランツには4本のろうそくが立っているのですから、第一主日から全てのろうそくに火をつけたくなるかもしれません。でも、それはご法度。主日が来るたびに、灯すろうそくの数を増やしていきましょう。

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まとめ

「アドベント」と「アドベントクランツ」の意味などをご紹介しましたが、いかがでしたか。

ポイントをまとめると次のようになります。

  • 「アドベント」とはキリスト生誕を祝うクリスマス前の約4週間のこと
  • クリスマス前の最も近い日曜日から4週間前の日曜日は「第一主日」
  • 今年2021年の第一主日は11月28日
  • 「アドベント」はクリスマスまでのカウントダウン。静かに過ごすのが習わし
  • 「アドベントクランツ」のろうそくは、主日が来るたびに灯すろうそくの数を増やしていく
日本と比べると長いお祝いになるドイツのクリスマス。ドイツらしさを味わう意味でも、第一主日にはアドベントクランツのロウソク1本だけに火を灯してみてください。ドイツらしいクリスマスになるはずですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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