「冬時間が始まったね」とカナダにいる友人に話したら、
「え、まだだよ、冬時間」という答え。
この時、初めて知りました。
ヨーロッパとアメリカ・カナダでは冬時間の開始日が違うということ、を。
それまでは、冬時間や夏時間は世界同時に始まるのだと思っていました。
では、アメリカ・カナダの冬時間はいつから始まるでしょうか。
アメリカ・カナダのサマータイム
アメリカ・カナダの冬時間は11月7日に始まる
アメリカやカナダでは、今年2021年では冬時間は11月7(日)に始まります。
始まる時間は深夜2時ですので、ヨーロッパと同じ時間帯ですね。
ヨーロッパで冬時間が始まったのは10月31日(日)ですから、アメリカ・カナダでは1週間遅れで冬時間が始まります。
夏時間の始まりは2週間違い
ちなみに、2021年の夏時間は、アメリカ・カナダで3月14日(日)に始まりました。
ヨーロッパでは3月28(日)に始まりましたから、夏時間の始まりは2週間も違いがあります。
各地域での“異なる”サマータイムの実施期間
夏時間の実施期間は地域差がある
友人との何気ない会話で知った冬時間の始まりが地域によって違うということ。調べてみると、アメリカやカナダだけではなく、ほかの地域でも冬時間の始まり、つまりサマータイムの実施期間が違うことがわかりました。
アメリカとカナダでは、サマータイムは毎年3月第2日曜日~11月第1日曜日と決まっています。一方、ヨーロッパでは3月最終日曜日~10月最終日曜日にサマータイムが実施されます。
ほかにもサマータイムを導入している地域では、実施期間が違います。
【主なサマータイム実施国と期間】
- メキシコ:4月第1日曜日~10月最終日曜日
- オーストラリア:10月第1日曜日~4月第1日曜日
- ニュージーランド:9月最終日曜日~4月第1日曜日
オーストラリアとニュージーランドでは南半球と北半球の違いがあるので、サマータイムの実施期間は、ヨーロッパやアメリカの冬時間と重なるわけですが、各地域によってサマータイムの導入時期は違うのですね。
単に時差が違う変わるだけでしょ、と思われがちなサマータイムの実施期間なのですが、状況によってはかなり面倒なことにもなるのです。
ビジネス上で支障をきたすことも
仕事でアメリカと連絡を取り合わなくてはいけないという場合に、この冬時間の始まりは面倒な計算をしなくてはならなくなります。
ベルリンを拠点に、ニューヨークを例にとると、ヨーロッパで冬時間が始まると、ベルリンとニューヨークの時差は1時間短くなり5時間差になります。しかしその1週間後にアメリカで冬時間が始まると、アメリカとの時差はまたサマータイム実施期間と同じになり6時間に戻ります。
たった1週間の間に時差が1時間変わるのです。
相手国の冬時間の始まりを考えながら時間調整をすることになるので、ミーティングの時間決めなどでは面倒な時間計算をすることになります。
このような例を見てみると、サマータイムがあることの弊害を感じられますね。
EUではサマータイム廃止の意向
EUはサマータイム廃止をすでに決定していて、2022年からサマータイムは導入しないという案を打ち出しています。
しかし法整備が進んでいないため、実際に廃止できるかどうかわかりません。
2022年の春にサマータイムはまたあるだろうという読みが主流ですが、果たしてどうなるのか。
EUの公式発表が待たれます。
2021年のドイツの冬時間は10月31日(日)に始まります。では、時計の針はどっちに回すのでしょうか。ばどほん私は毎年迷うんですよね。いつまでたっても慣れません。時計の針は1時間分、進めるのかな?[…]
まとめ
友人との何気ない会話から、サマータイム実施期間、言い換えれば、冬時間の始まりが地域によって違うということを知ることができました。
私のような主婦にとっては、冬時間が始まりは日本との時差が1時間長くなって不便だなと思う程度のことで、気分の話で済まされるのですが、ビジネス上での時差がたった1週間の間に変わるというのは大変面倒なことです。
EUでサマータイムが廃止されればこの時差問題も解消されることになりますが、さあ、どうなることでしょう。
冬時間が始まり暗くなるのが早くなってきた今日この頃。日が落ちると寒さも強まりますので、夕方過ぎの外出では十分に温かい服装でお出かけを。
最後まで読んでいただきありがとうございました。