【1人旅にもおすすめ】「ウィーン」の観光名所5選・「音楽の都」と言われる理由も紹介

オーストリアの首都「ウィーン(独「Wien」、英「Vienna」)」。世界遺産が数多く、また音楽の溢れる町としても人気の観光都市ですが、ウィーンはなぜ「音楽の都」と呼ばれるようになったのでしょうか。

今回は、ウィーンの観光都市としての魅力や観光名所のほかに、音楽の都と呼ばれる理由も解説します。最後に、旅の基本情報も載せていますので、参考にしてみてください。

ドイツのフランクフルトに住んでいるのなら、一度は訪れてみたい街「ウィーン」は、フランクフルトを経由して第二の旅の目的地としてもおすすめです。

「ウィーン」の観光のメリットは?

ウィーンの中心部に観光名所が集まっているので◎

ウィーン観光の魅力は、街の中心部に観光名所が集まっているので観光しやすいところです。

ウィーンの観光名所といえば、シェーンブルン宮殿、ホーフブルク王宮、シュテファン大聖堂などの歴史的建造物もあれば、美術史博物館のような彫刻や工芸品だけでなく名画も揃う美術館もあります。また、オペラやバレエで有名なウィーン国立歌劇場もありますが、そのすべてがウィーン市内に集中しています。

移動にあまり時間をかけないで済むというのは、観光において大きなメリットではないでしょうか。

ウィーンは治安がいいから1人旅でも安心

ウィーンはヨーロッパの都市の中でも治安の良い都市のひとつです。確かに、置き引きやすりなどの犯罪は耳にするのですが、殺人といった生命が危機にさらされるような犯罪は少ない都市です。

それでも気を付けたい場所があり、それはプラーター駅(Prater)とその周辺です。また、すりなどに合わないためにも身の回りのものに常に目をやることや、夜中の独り歩きを避ける等、海外で旅行をするときの基本は守るようにしましょう。

英語も通じる

ウィーンを首都とするオーストリアの公用語はドイツ語ですが、観光で訪れるような観光名所やホテル、駅などは英語が通じます。レストランなどでも英語メニューを用意している店も多くあります。

オーストリア人にとっても英語は外国語ということもあり、はっきりと発音してくれる傾向があるので、聞き取りやすいのもありがたいところ。わからないことがあれば、英語で聞いてみましょう。

芸術遺産に建築遺産などの遺産の宝庫「ウィーン」の観光名所5選

1.シェーンブルン宮殿《Schloss Schönbrunn》

ウィーンのランドマーク的存在「シェーンブルン宮殿」は、かつてのオーストリアの輝かしい時代を再体験するには最適な宮殿です。バロック調の最高傑作とも名高いシェーンブルン宮殿は、多くの観光客が訪れます。

ユネスコの世界遺産にも登録されたシェーンブルン宮殿の宮殿内は見学することもできますので、当時の華々しい面影にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

2.ホーフブルク王宮《Wiener Hofburg》

ウィーンの中心部にある「ホーフブルク王宮」は、かつてはハプスプルグ家の居城でした。かつてはマリー・アントワネットも住んでいた居城で、その内部は見学もできます。また複数ある建物のいくつかは、シシィ博物館やスペイン乗馬学校、アルベルティーナ美術館(Albertina Museum)などに利用されています。

3.シュテファン大聖堂《 Domkirche St.Stephan》

「シュテファン大聖堂」は、ウィーンの中心部にある教会です。ロマネスク様式とゴシック様式が融合した外観は荘厳とした趣きで、また内部はバロック様式のため壁や天井などに丸みを帯びたデザインが見学者の心を落ち着かせてくれるでしょう。

約136mもある最も高い南塔からウィーンを見渡せば、ウィーンを眼下に望むことができます。

4.美術史博物館《Kunst Historisches Museum Wien(KHM)》

「美術史博物館」は古代エジプトから古代ギリシャ、古代ローマの工芸品から絵画まで、幅広いコレクションを有する「博物館」兼「美術館」です。ハプスプルグ家の収集品を納めるために建設されたということですが、そのコレクションの多さは圧巻です。

美術史博物館のハイライトは、チェッツリーニ作の黄金のお塩入れ「サリエラ」(美術工芸館「Kunstkämmer」内)と、博物館の吹き抜け階段を飾るクリムト作の壁画。さらに、『バベルの塔』を代表とする画家ブリューゲルの絵画コレクションは世界最大です。

5.ウィーン国立歌劇場《Wiener Staatoper》

「ウィーン国立歌劇場」で世界屈指のオペラ劇場で、ウィーン国立歌劇場のオペラやバレエは世界中のファンを魅了しています。この歌劇場は建造物としての価値も高く、その煌びやかで重厚な造りは、ウィーンを訪れたのなら一度は目にしておきたいもの。おすすめはライトアップされた夜に見る歌劇場です。

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「ウィーン」はなぜ「音楽の都」と呼ばれるの?

オーストリア帝国の繁栄とヨーロッパ中心という地理的な理由

ウィーンが音楽の都と呼ばれるまでに音楽への造詣が深い年になった理由は、いくつも考えられるのですが、その一つにオーストリア帝国の繁栄が関係しているでしょう。

オーストリア帝国とは1804年から1867年にオーストリア・ハンガリー帝国に変わるまでの間に、ハプスブルク家が支配した多民族国家でした。その首都はウィーンです。

18世紀から19世紀にかけて、多くの貴族がウィーンに住んでいましたが、貴族はそれぞれに楽団を所有していていたので、都市全体として音楽が盛んであったわけではありません。しかし、教会音楽は栄え、そこにハプスブルク家の経済的支援が結びつきました。

また、ウィーンが中央ヨーロッパのほぼ中心にあったという地理的な要因もあったでしょう。こうして、多くの音楽家たちがウィーンに集まってきたのです。

モーツァルトやハイドン、ベートーヴェンにブラームス、マーラーなどがウィーンに住み、腕を競い合うようにして、コンサートやオペラ、演劇などの上演が盛んに行なわれました。

ウィーン出身の音楽家は少ない

音楽の都と呼ばれるウィーン出身の音楽家はシューベルトにヨハン・シュトラウス一家などが有名ですが、それほど多くありません。ウィーンは著名な音楽家たちが集まってきた年だと言えるでしょう。

「ウィーン」の旅の基本情報

ウィーンはオーストリアの首都

ウィーンはオーストリアの首都であり、最大の都市です。ウィーンの森に囲まれて、ヨーロッパの東西、南北を結ぶ中心地にあることから、文化と商業の都市として発展しました。

ウィーンの語源は「ウィーン川」

ウィーンという名前は、ウィーンという名前の川が由来です。ウィーン川は、ウィーンの森の西部のレカウィンケル(Rekawinkel)という辺りが源流で、ウィーン市内のウラニア(Urania)辺りでドナウ川へと注いでいます。ウィーン川の流れは穏やかで、その全長は約34㎞です。

ウィーンの通貨はユーロ(€)

ウィーンの通貨はユーロ(€)です。ドイツから行くと両替なしで行けるので便利ですね。

なお両替が必要なら、街中なら銀行がレートがいいとも言われていますが、手軽なのはATMでドイツで使っている銀行口座から引き出すか、クレジットカードを使ってキャッシングをする方法でしょう。

電圧はドイツと同じ、プラグもCタイプ

電圧はドイツと同じで、230ボルト/50ヘルツで、ブラグも同じCタイプです。SEタイプも使えます。

フランクフルトからウィーンへは電車がおすすめ

フランクフルトからウィーンへは、電車ならICEで乗り換えなしで約6時間半の旅です。飛行機なら直行便でフライト時間は約1時間20分、車だと約720㎞の道のりで、時間にすると7時間から8時間ほどかかるでしょう。

ICEで電車の旅が◎

もしも時間に余裕があるのなら、ICEでの移動がおすすめ。日中なら2時間おきにICEは出ていて、ヨーロッパの田舎の景色を眺めながら、のんびりご飯を食べたり本を読んだり仕事をしたりしながら、車内で自由に時間を過ごせます。また、ヴルツブルク(Würzbrug)で途中下車をすることも。

片道のチケット代が約140€~ですが、不定期に発売される「シュパープライス(Sparpreis)」や、「バーンカルテ(Bahnkarte)」などを利用すればもっとお得にチケットを購入できます。

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「ウィーン」に行きたくなってきた!

ウィーンは観光名所が中心部に集まっていることもあり、時間がないけど逃避行したいなんて方におすすめの旅先ではないでしょうか。昼は宮殿や美術館を訪ねて、夜はオペラやバレエを鑑賞なんて、贅沢なひと時を過ごせます。

フランクフルトからもアクセスしやすいので、次のご旅行にウィーンを選んでみてはいかがですか。