「ストラスブール」とは?特徴と観光スポット・おすすめのお土産も

「ストラスブール」はライン川沿いにあるフランスの都市。フランクフルトからだと「ちょっとフランスまで」という軽い感覚で行けて、しかも「かわいい!」をつい連発したくなるような魅力的な街「ストラスブール」。

今回は、フランクフルトから日帰りで行けるフランスのストラスブールの魅力を、街の盗聴や観光スポット、旅の基本情報などを紹介します。

情緒たっぷりアルザス地方の小都市「ストラスブール」を一緒に楽しんでいきましょう。

フランクフルトから旅したい街シリーズ第4弾として、「ストラスブール」の特徴と観光スポットのほかに、ぜひ押さえておきたいストラスブールのおすすめスイーツ店とお土産も紹介します。

「ストラスブール」とは?どこにある?

「ストラスブール」は世界遺産に指定されたフランスの街

「ストラスブール」はフランスの中東部アルザス地方にある都市で、ライン川の支流であるイル川沿いにあります。ライン川を隔ててドイツの国境にあるという地の利のせいで、フランスとドイツでその領土争いが行われたという歴史があります。

ストラスブールは第二次世界大戦で多くの家々が破壊されましたが、終戦後に修復が進み、1988年と2017年の2度に登録により、ストラスブール市全体が世界遺産に登録されました。

イル川の中州であるグラン・ディル(旧市街)は260年以上かけて建設されたノートルダム大聖堂があり、ストラスブールの見どころの一つ。また、ノイシュタット(新市街)の広い直線道路わきにはゴシック様式の教会や美しい住宅街などがあり、観光都市として魅力的な街です。

フランクフルトからは車で約2時間30分

日本からストラスブールに行くなら、実はドイツのフランクフルトからが最も近い玄関口になります。フランクフルトからストラスブールまでは約220キロの道のりなので、車で約2時間30分ほどで到着します。パリからだと車で5時間ほどになりますので、フランクフルト観光をしてから、フランクフルトを起点とした日帰り旅行、または1泊2日などの小旅行の目的地として人気があります。

「ストラスブール」の観光スポット

 

ストラスブール大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg)

ストラスブール大聖堂は1874年まで世界最高の高さを誇った142mの石塔が目を見張る教会です。またその外壁は地元の砂岩で作られていて、その赤みがかった色も特徴的です。ほかの大聖堂に例を見ないカラフルな印象のあるストラスブール大聖堂内には珍しくからくり時計も設置されています。

プチット=フランス地区のぶらり街歩き

かつてなめし皮職人が集まっていたプチット=フランス地区には、アルザス地方の伝統的な木組みの建築物コロンバージュを見ることができます。戦前の街並みが修復されて、この景色こそストラスブールの代名詞となっているほどです。

このエリアをぶらりと街歩きすれば、まるでメルヘンの世界に訪れたような錯覚を抱いてしまうほど。ぜひ訪れてみたいエリアです。

 コウノトリがいたるところに…なぜ?

ストラスブールの街を歩いていると、よく見かけるのが鳥をモチーフにした装飾です。この鳥は「コウノトリ」で、ストラスブール市の鳥として指定されています。

お土産物屋さんにもこのコウノトリのグッズ類が多数ありますので、見てみてはいかがでしょうか。

欧州議会

ストラスブールはEUの重要機関が設置されている町としても知られています。欧州議会や欧州人権裁判所などがあり、EUをけん引するための重要拠点となっています。

なぜストラスブールにEUの重要機関があるのかというと、ストラスブールという街はドイツとフランスの間で揺れ動くこととなった街だったことから、大戦後のヨーロッパ平和のために重要な役割を果たしたからです。

議会の開催中は欧州議会を予約なしで見学できますので、議会の様子などを見たければ無料のガイドツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

ストラスブールのクリスマスマーケットも有名

クリスマスマーケットといえばヨーロッパの風物詩で、ここストラスブールのクリスマスマーケットも有名です。ストラスブールのクリスマスマーケットは、クリスマスのデコレーションと伝統的な木組みの家々とのマッチングが何といってもロマンチック。フランクフルトからわざわざ出向いても観るだけの価値のあるクリスマスマーケットと言ってもいいでしょう。

コルマールやエギスハイムなどの小さな村も魅力的

もしも時間に余裕があるのなら、ストラスブールのあるアルザス地方はメルヘンチックなかわいらしい小さな村に行くのも◎。

ストラスブールから南方向に車で約1時間走れば、「コルマール(Colmar)」に到着します。コルマールの魅力はなんと言ってもその街並みのかわいらした。「プティット・ヴェニス」、小さなベニスと呼ばれるエリアは、水辺にパステルカラーの家々が並び、もうそこはおとぎ話の入り口に立っているかのようです。ジブリ映画の『ハウルの動く城』のモデルとなった村としても日本では知られています。

また、コルマールから約15分のところには、2013年にフランスで一番美しい村として選出された「エギスハイム(Eguisheim)」もあります。映画『美女と野獣』のモデルとされた村で、カラフルなアルザス地方の特有の建築物は、夏場は色とりどりの花で飾られます。また冬はクリスマスマーケットもチャーミング。アルザス地方に行ったのなら、ぜひ訪れてほしい村のひとつです。

ストラスブールで外せないポイントとは?

ストラスブールでおすすめは「ケーキ」

ストラスブールは世界的に有名なパティスリーが集まっています。パリに次ぐお菓子の街であるストラスブールで一押しのパティスリーは、「ネゲル(Naegel)」と「クリスチャン(Christian)」。どちらもノートルダム大聖堂に近いオウフェーヴル通りにあります。また他にも数多くのパティスリーがありますので、目の保養に、またお土産を探して、いろいろと回られることをおすすめします。

ストラスブールのお土産は「ボビレのリネン」

高級リネンで有名なボビレ社(Beauvillé)の工場がストラスブールにあります。この工場の直売店では、品数が多い上に値段も日本での通常価格よりも抑えられています。テーブルクロスやランチョンマット、ナプキンなど、特別なお友だちへのお土産にいかがですか。

街中にあるパティスリーで売られるチョコレートやクッキーも手軽なストラスブールみやげになるでしょう。

ストラスブールでフランスを味わおう

ストラスブールはドイツとの国境にあるため、ドイツとフランスの間で領土争いも行われた街。ですが、その街はコロンバージュが修復されて世界遺産にも登録されて、EU議会などもある国際都市です。

フランクフルトからは2時間30分ほどのドライブですから、近場でフランスを楽しみたかったら「ストラスブール」をおすすめします。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。