「自分に自信が持てない…」
「なんで自分に存在しているの?」
そんな自己肯定感の低い人が、少しでも前向きになれるためのヒントとして、「自分を褒めることの大切さ」をお伝えします。
ちょっと重いテーマですけど、自分を肯定できない方には参考になるかもしれません。絶対参考になるとは言えませんけど。私も実践中の身なので。
本題に入る前に…
この記事は私自身のために書いています。
個人的なことは日記にでも書いておけばいいことなのですが、もしかしたら私のように、
- 自分に自信が持てない、
- 常に不安な気持ちに襲われる、
- どうしていいのかわからないと迷うことが多い、
- 自分というものに自身がない、
- 自己肯定感が低い、
という人がいるのなら、その方には少しお役に立てるかもしれない…。
そんなわずかな方だけを対象にして書いています。
もしもそんな方にお役に立てたら嬉しいです。
出会うべき人に出会った瞬間
私がこの記事を書き残したいと思わせた彼女とは、私が部屋を探しているときに出会いました。
始めて来た街、右も左もわからないと不安だらけな時に、彼女と私は同じ電車に乗り合わせました。
車内には私たち家族と、彼女とお子さんだけ。ゴトゴトと揺れる電車の中。車窓の外に広がる田園の向こうにはなだらかな山も見えています。
「声をかけてみなよ」
そんな主人の一言に押されて、私は彼女に初めて声をかけたのでした。
特別な用があるわけでもなく見知らぬ人に声をかけるなんて、おかしな行動だとわかっていました。
でも、3日間の滞在中に引越し先を見つけなくてはならないという状況が声を掛けるという行動に移させたのでした。住み始めるかもしれない街の様子など、少しでも多く生の声が欲しかったのです。
乗っていた電車は終点の駅まであと一つ。「彼女ならその街の様子のことはきっとわかっているはずだ」と思ったときには、声をかけていました。
出会いから10年…自己肯定感を高めるヒントがあった
それから10年後━。
話が一気に飛んで申し訳ないのですが、細かなことは割愛します。それよりも本題に近づけましょう。
それから10年後。
私たちはママ友の関係になり、ある日、2人だけでゆっくりと話す機会がありました。
最初のうちは育児の話など共通の話をしていましたが、あることをきっかけに個人的な話題へと移っていきました。
「いつも幸せそうだよね」
私は彼女への憧れのようなものを抱いていました。
彼女のお子さんは勉強面、習い事でもしっかりと成果を出している優秀なお子さんでした。ところが、彼女はそんなことを話題にすることもなければ自慢することなく、控えめな印象です。いつも微笑んでいる優しい人でした。
彼女についての素直な印象を伝えると、彼女も自分が幸せだと認めて、その理由を教えてくれたのです。
自己固定感の低い私には衝撃的な内容だった
彼女が幸せに思える理由をお伝えする前に、私のことを少し書かせてください。
私は彼女が幸せに思える理由を聞いた時、とても衝撃的なこととして受け止めました。でも、その内容は人によってはそれほどのことではないと思える内容のはずです。
なぜか。
それは、私の自己肯定感が低いことと関係しています。
自己肯定感が低いことのデメリット
自己肯定感が低いとは、自分の存在の価値を認められないということです。自分がいてもいなくてもいいというスタンスでいるので、簡単に自死などを考えます。
私は10代になるかならないかという年齢には、自分は20代で死ぬだろう、長生きしても40歳くらいだろうと思っていました。長生きはできないし、その必要性を感じられなかったのです。
この記憶は今でもしっかりと胸に刻まれています。
実際の私はとっくに40歳を過ぎていて、今でも生きているので、この思い込みはただの思い込みだったと言えるのですが、しかしこの思い込みはいまだに笑えません。
なぜなら自分の寿命を短く推定していた裏には、自分の存在価値を認めていないことが原因だということがわかっているからです。
そして、私は今でも自分を肯定することをできないでいるからです。
「すごい」「よくやった」と自分を褒めることの大切さ
彼女は、私との違いとして、次のようなことを語ってくれました。
「子どもに漢字の書き方を教えるでしょ。それで、書き順を間違えずに書けたりするの。すると、私ってすごーいって思っちゃうの。でも、5年生で習う漢字だよ」と言って、明るく笑っていました。
些細なことでも自分を褒めてしまうために、彼女は周りからは「能天気」だとか、簡単に自分を褒めるから呆れられているそうです。
そんな彼女はどんな人だと思いますか。
決して楽天的な人ではありません。むしろ慎重に物事を考えていて、それでいてそんなそぶりを見せずにいつでも朗らかで、いろんなことを受け止めてくれる寛大さがある人です。そばにいるだけで安心感が伝わってきて、そして何より幸せのオーラがいつも出ている人です。
なぜ彼女がいつでも幸せに見えるのか。その源は、この自分を褒めてあげる、自分はすごいって褒めてあるという習慣だと思いました。この積み重ねが彼女に人としての優しさと温かさに結びつき、行き着くところとして自己肯定感にも繋がっているのだと思えました。
褒める習慣が自分をステップアップさせる
自分を褒めると聞いてナルシストのように聞こえるかもしれませんが、そういうことではありません。
自分を褒めることで自分を認めてあげるのです。
自分を褒めることを通して、私はここにいてもいいという存在意義に繋がっていくのです。
その結果、自分を受け止められるようになり、次に何が起こると思いますか。
そこから前進が始まります。自分のやるべきことがわかってくるのです。今の自分はこうだから、それに足りないものを身につけようと、自分のやるべきものが見つかります。
自分を褒めることから自分が成長するための動機づけが生まれて、さらには機動力にさえなってくる。そんなポジティブな連鎖反応が始まるのです。
すっかり自己啓発文みたいになってしまいました。いや、これはまさしく自己啓発文、か(笑)
でも、もしも私のように自分に自信が持てない人がいたらやってみてください。
自分を褒めてあげてみてください。
私は、子どもが新しい靴を履くので「靴擦れ防止にかかとにばんそうこうを貼ったほうがいいかも」と言ってみました。
普段ならそれで済むことですが、心の中で「そんなことに気づけて、言ってあげた私はえらい」と思ってみました。
すると、どうでしょう。
嬉しくなっちゃうんです。こそがゆい気分です。
つまらないことです。でも、そんな風に考えるだけで、私は少なくとも子どものためにいる必要があるのかもと思えて、それから自分の存在価値を認めてあげられるような気がしてくるのです。
自分を褒めて自己肯定感を高めてみよう!
「自分を褒めるなんてくだらない」と思う方もいるでしょう。そう思える方は、自分を褒めてやる必要はなし。あなたは充分に自分を認めてあげている人です。
でも、私のように自己肯定感の低い人にとっては、難しいのではないでしょうか。
私の場合、リンゴを切って「私はすごい」と褒めてあげられたと想像するだけで、涙が出てきそうなほど心が震えるのです。
私も自分を褒める習慣は始めたばかり。これからどのように自分が変わっていくのかはわかりません。なにしろ、まだどんな時に自分を褒めるべきかさえわかっていないのですから。
でもワクワクしているのは事実です。
自分を褒める。
これは自己肯定感をつけるためには、一番簡単な方法で、かつ効果的ではないかと思っています。なぜなら、目の前に彼女のようなお手本がいるから。そして、自己肯定感の低い私がやってきたことのない方法だから。
ただ自分を褒めることに慣れていない私にとって、これはもう修行に近い(笑)。でも、しばらくは試してみようと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。