補習校は日本語教育だけの場所?子どもたちが補習校に通う理由

海外に住んでいても日本語をわかってほしいという思いから、子どもを補習校や日本語を学べる教室などに通わせている方もいらっしゃるのではないのでしょうか。また、これから補習校などに通わせたいと思われている方も多いはず。

私もそんな親の一人で、子どもたち二人とも補習校に通っています。
補習校のメリットは、定期的に通学することで、日本語にふれあい学ぶ機会が定着すること。

でも、それだけなのでしょうか。
子どもたちは報酬校に通うことについて、もっと違うこと考えたり、感じたりしているようです。

今回は、補習校に通学することについて、私の子どもたちの考え方を書いてみます。また、補習校という日本語教育の場についても考えてみようと思います。

子どもたちが補習校に通う理由とは?

「友達に会える!」「休み時間が楽しい」

私の子どもたちが補習校に通い続ける理由は、友達に会うことです。「補習校の友達と話すのが楽しい」「休み時間が楽しい」から、長女はかれこれ8年以上、補習校に通っています。

補習校の友だちは優しい

補習校の友だちとは、そのほとんどがうちの子どもたちと同じ境遇の子どもたちで、片親が日本人で、もう片方が外国人、海外に住んでいるという状況です。

私にはわかりかねるところがあるのですが、その子どもたちには何か共通していることがあるようで、月曜日から金曜日まで通っているギムナジウムなどの現地校で出会える友達は違うそうなのです。

私の子どもたち2人揃って言うことは、「補習校のお友だちは優しい」と答えます。ギムナジウムにも仲のいい友だちがいて、その子たちとも楽しいけれど、補習校で出会う子どもたちは分かり合えることが多いのだそうです。そのため、前述したように「補習校のお友だちは優しい」と思えるようです。

補習校に通う理由は日本語学習が二の次

親からすれば、補習校に通う理由が「日本語学習」ではなく「お友だち」だと聞くと、がっかりしないと言ったらウソになるのですが、補習校に通う一番の理由が「お友だち」なら、それはそれで子どもにとって貴重な経験をしているのだと思います。

友だちとの会話を楽しめる時間があり、それが現地校では得られる交友関係なら、かけがえのない経験だと言えるのではないでしょうか。

日本語学習は補習校がベストの選択なのか?

補習校より個人で日本語を学んだ方が効率的

私の子どもたちは補習校に通って日本語を学んでいますが、「日本語学習」という一点だけを取り上げたとき、私は補習校がベストの選択だとは思っていません。むしろ補習校よりも自宅などで、1対1で日本語を学ぶほうが効率良く学べると思っています

ピンポイントで回答するから進み方が早い

私の子どもは小学1年生の時、補習校に通っていませんでした。補習校の入学試験に落ちたからなのですが、補習校に通うまでの数カ月の間、私と一緒に国語と算数の教科書、そして読書を通して日本語を学びました。

教科書を勉強するときには補助教材として教科書の単元に沿った問題集を日本から取り寄せました。教科書を読み、問題集の問題を答える、というやり方で勉強を勧めていくと、補習校で単元にかける時間よりも短くてもその内容を理解していました。

子どものわからないところをピンポイントで答えるので、効率よく学習を進められたのです。

補習校での学習とそん色ない学びは自宅でもできる

そうした自主学習を通して準備をしておいたため、補習校に入学したときにも補習校の授業についていけないということはありませんでした。むしろ授業のペースがわかってきたときは、そのペースがゆっくりだということに気づき、子どもはほっとしていました。

また、私が海外で出会ってきた子どもたちにも、補習校に通わずに日本語を上手に操っている子供たちがいました。日本人のお母さんが根気よく日本語を教えることで、日本語を身に着けたのです。

最寄りに補習校があると、日本語を学びたいのなら補習校への通学を考えがちですが、日本語学習なら補習校以外でもできるということ。そして、補習校は日本語学習以外の意味を持っていることを、子どもたちを通して学びました。

まとめ:日本語学習だけではない補習校という場所

こうして補習校という場所を振り返ってみると、補習校とは日本語学習以外の魅力を持ち合わせていることがわかってきます。

補習校で日本語を学べることは間違いなく、定期的に日本語を学ぶ機会があることに感謝すべきことだと思います。でも子供たちにとって補習校は日本語学習の場である以上に、「友人との出会いの場」になっていることが大切なようです。それはかけがえのないことで、友だちと会える楽しい場所になっています。

補習校を日本語教育の場という目線だけでなく、別目線で見てみてもいいのかもしれません。

最後まで読んでくださってありがとうございました。では、また!

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