あなたは外国語で夢を見たことがあるでしょうか。
憧れの海外の有名スターと何語かわからないけど話せた!という夢とは違います。
外国語を理解して、自身もその言語を話しているという夢です。
外語語で夢を見ることは、、外国語の勉強に没頭しているときにあるんですよね。
実力以上に外国語を話せるようになっていたりして、ちょっと嬉しくなったものです。
では、主人の場合、日本語漬けと呼べるほど日本語を勉強したのでしょうか。
いえ、違います。
彼は日本語の勉強したわけではありません。それなのに「日本語の夢」を見たものだから、本人もとても驚いていて、揚々と朝食時に話してくれました。
主人の日本語力とは?
私のドイツ人の主人は、日本語を話すことはほとんどありません。
「いいよ」とか、「はい」とか。その程度。
私の両親と話すときは気を使って、
「お元気ですか~」
と、外国人のアクセントべたべたの日本語を使ってくれます。
そんな主人も日本語を勉強したことがありました。
ドイツには語学学習ができる教育機関のひとつに、フォルクスホフシューレ(Volkshochschule)があります。
日本語に直訳したら「市民の専門学校」になるかと思いますが、「市民講座」と訳したほうが想像しやすいかもしれませんね。
通える範囲内にあるフォクルクホフシューレで日本語講座が開講されていたので、主人はその講座を通して日本語を学習。
そして、日本語能力検定(JLPT)を受験して、初級の「N5」という試験に合格しました。
日本語を母語としない人が、日本語の能力をはかるための試験。日本語能力を認定するための公式の証明資格として、企業などでも採用されています。
彼の受けたN5という試験では、ひらがな、カタカナ、漢字は100字程度、学習しなくてはなりません。
小学校1年生程度の日本語能力になります。
彼は1回の受験で無事に合格できたわけですが、それはすでに10年以上前のこと。
当時は集中して日本語を勉強していましたが、日本語で夢を見るほどではありませんでした。
ところが、今朝、日本語で夢を見たというのです。
日本語を勉強したわけではないのに…。
日本語の夢を見た理由
彼の場合、外国に暮らす外国人に比べると、日本語を勉強する環境が整っていると言えます。
彼は、私と子供たちの会話を毎日のように聞いているので、日本語に触れている時間が長いのです。
子どもたちが日本語での言い方がわからなくて困った時だけドイツ語で話すことを許し、私が日本語に置き換えるというやり方をしています。
主人はそんな私たちの「日本語」を毎日のように聞いているんですよね。
そのため彼の聞き取り能力は、読み書きのことを比べると、異常に高いそうです。
彼の日本語の聞き取り能力が高いとわかったのは、フォクルクホフシューレで日本語を習っていたときでした。
日本語講座の先生が、驚いていたものです。
日本語能力試験を受験するのに、生徒が一番苦しむのは聞き取り試験なのに、主人の場合、全く問題がない、と。
彼はわたしとの生活を通して自然と日本語力がつき、試験準備でもちょっと得をしていた、というわけです。
今では、私と子供たちの会話の内容はほとんどわかります。食卓で話す程度の内容なら、主人にドイツ語に言い直すということもあまりないんです。
外国語の学習に環境が大切
彼の「日本語の夢を見た」というのを聞いて、改めて思いました。
外国語の学習に環境はとても大切だ、と。
外国語を聞く環境、話す環境などが整っていると、自然と語学力が身につくことがあるんですよね。
外国語を使わざる負えない環境に自分を置く。
それが、外国語学習の近道かもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。