スマホを子供にいつから持たせますか?反省と後悔の連鎖が半端ない

「スマホを子どもにいつから持たせるのか」

子どもを持つ親の多くが、一度は気にしたことがある問いかけではないでしょうか。スマホからの影響が大きいことは知られているため、悩ましい問題です。

我が家でも、「いつから」または「何年生になったらスマホを持たせるのか」と、何度も家族で話し合いました。

その結果、長女と次女では別のタイミングでスマホを持たせることになったのですが、今でも何が正解だったのかがよくわかりません。反省と後悔が押し寄せる波のように襲ってきます。

この記事では、私の子どもたちがいつスマホを持ち、スマホを持つようになって子どもたちがどのように変わったのかなどを書いてみます。

ばどほん

いつ子供にスマホを持たせようかと悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

子どもたちが置かれているスマホ環境とは?

4年生になるとスマホを持つ子が増えてくる

我が家の子どもたちの周りでは、3年生からスマホを持ち始める子がちらほらいるという感じでした。

学校にスマホを持ってくることは禁止されているのですが、スマホを持ってくる子は親との連絡を取らなくてはいけないなどの事情から、スマホを学校に持ってきたのです。スマホを持っていない子どもたちからは注目されて、羨ましがられている様子でした。

4年生になるとスマホを持っている子どもの数が、徐々に増えていきました。ひと月ごとに一人増えていくというペースで、ゆっくりですが着実にスマホを持っている子が増えていきました。

スマホを持っている子どもの数が増えていくにつれて、スマホを持っていない子はスマホを持ちたいという欲求が募っていったという印象です。

小学校卒業のタイミングでかなりの子どもがスマホを持っている

ドイツの小学校は4年生で卒業して進学していきます。それを機に、スマホを持ち始める子が急激に増えました。

特にスマホを持つタイミングとなるのが、4年生時のクリスマスです。クリスマスのプレゼントとして、また進学準備として、スマホをプレゼントされるケースがよく聞かれました。

スマホの悪影響を認知させるセミナーが開かれていたが

小学校では親を招待して、子どもとメディアの関係、スマホの影響などについてセミナーが開かれていました。それに招待されているような教育関係者のほとんどが、スマホを小学生のうちから持つことの悪影響を語り、スマホを親が管理するといった子供にスマホを依存させないように対処するべきなどのアドバイスがありました。

しかし現実的には、小学校からスマホを持っている子どもは一定数いて、私の子どもたちが置かれている環境では、4年生の段階で、クラスの総数が20名弱で約1/3の子どもたちがスマホを持っていました。

我が家のスマホ環境:メリットとデメリット

長女は7年生(中1)でスマホを持つようになった

我が家の場合、長女は7年生(中学1年)でスマホを持つようになりました。これは周りの子どもたちから比べると、とても遅かったことを覚えています。

ギムナジウムに入学した初年度の5年生では、その約半数の子どもたちがスマホを持っているようでした。もしかしたらもう少し多かったかもしれません。また、6年生になると、わが子を除くクラス全員がスマホを持っていました。

デメリット:スマホがないことで疎外感が増す

6年生時にスマホがなかった長女は、かなりつらい思いをしたようです。

クラスメートは学校以外の時間はスマホにダウンロードしたチャットツールなどでやり取りをしていました。長女は私のスマホを使うことを許可していたのでチャットなどはやっていたのですが、自分所有のスマホがないというだけで、クラスメートからの冷たい態度を受けるとともに、長女自身が惨めな思いをしたようです。

あまりにもかわいそうだったので、私は主人に長女にスマホを買うことを提案したのですが、主人はメディアからの悪影響を気にしてなかなかOKを出しませんでした。

6年生が終わり7年生になるタイミングで、自分のスマホを所持するようになり、彼女もやっとスマホを持てたことでとても喜んでいました。

メリット:遅くスマホを持ったからか、スマホ管理ができる

彼女は自分専用のスマホを持つようになり、すぐに自分がスマホを使いすぎている、夢中になっていることに気づきました。そのため自分でスマホを使うルールのようなものを決めて、スマホを使いすぎない、必要なときに使うというルールを自分で作っていました。

私がガミガミとスマホの使い方で叱ったりすることは稀で、端から見ていても、長女は適度にスマホを使うことを身に着けたように思います。

次女は5年生でスマホを持ちスマホの影響大

長女の反省もあって、次女には長女よりも早く、5年生の時にスマホを持たせました。5年生時のクリスマスプレゼントにスマホを贈ったのです。

次女はスマホを持ってから早速、SchulCloudという学校で義務化されているアプリをダウンロードして、毎日のように先生からの連絡やクラスメートのコメントをチェックしています。それ以外にもチャットツールなどを使い、お友だちと連絡を取り合うようになりました。

5年生でスマホはデメリットの方が多い?

スマホを見ること、いじることは、次女にとっては必要なことだと本人は言うのですが、長女がスマホを持ち始めた時のことと比べると、次女の方が明らかにスマホを使っている頻度が多いように思います。

我が家には、「スマホはリビングルームに置き、子ども部屋には持っていかない」というルールがあります。そのため、次女がスマホを使っているときはほとんどが私が目を光らせているときで、私の目線が気になるのか、彼女も使い過ぎは良くないとわかっているからなのか、1回にスマホを使う時間は短いです。でも、その使う頻度が多いのです。

ある日のことですが、朝の準備で忙しい時間でもスマホをいじっているため、通学用のバスに乗り遅れたこともありました。「スマホをチェックしなくてはいけない」と次女は言い張るのですが、よく聞いてみると、朝の準備のときには必要な情報ではなく、学校から帰ってからでも遅くないことをチェックしていました。

宿題をすると言いながらスマホをチェック、部屋を片付けると言いながらスマホをいじり始める…こんなふうに○○をすると言いながらまずはスマホをいじるという習慣がついてしまったようなのです。

このような状況は長女にはなかっただけあって、もしかしたら「5年生でスマホを与えてしまったことによる悪影響なのでは」と思うようになりました。スマホをいじらないと気がすまなくなっている傾向があるからです。

スマホ管理に個人差はあるけれど

若年齢でスマホを持ったとしても、スマホとうまく付き合える子どももいるでしょう。スマホの管理は、子どもの性格や生活管理能力などと関係しているのかもしれません。

しかし我が家の場合は5年生にスマホを持たせたためにスマホへの依存度が高いのではないかと思っています。次女がどうしてもスマホが欲しいと言い出すまで待ってもよかったと思います。そして、「スマホを持つのはできる限り遅い方がいい」というのが結論です。

みなさんは子どもにいつスマホを与えますか。

いつから子供にスマホを持たせるのが正解なのでしょうか。

スマホを持つタイミングが遅すぎれば子供は孤立するかもしれませんし、早く持たせればスマホ依存になる可能性も増えてくるのかもしれません。いや、スマホ依存は、持たせるタイミングとは関係ないかもしれませんが。

子どもにスマホをいつ持たせるべきかの回答は、一つではないでしょう。スマホ依存という課題がある以上、自分の家の状況と周囲の状況などさまざまな視点から、いつが良いタイミングなのかを考える必要があるのかもしれません。一度スマホを与えたら、それを取り上げるのはお互いにつらいでしょうから。これは、一度前に進んだら引き戻りにくい問題です。

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