朝5時半に起きてすしを巻き巻き、かっぱ巻き。5合分のごはんを全て使い切りました。
成績表をもらう前日は授業にならないので、リクリエーション日となることがあります。私の子どものクラスではその日、「カルチャー・カフェ(Kultur Cafe)」を開くことになりました。
日本、中国、韓国、フィリピンのアジアをルーツに持つ子どものほかに、イタリア、フランス、トルコ、ロシア、ブラジルなど、10か国以上の国籍が混じっているクラスということで、それぞれの国の料理を持ち寄って食べようということになったのです。
日本とドイツの国籍を持つ私の子供に出されたリクエストはもちろん「SUSHI」、お寿司です。この場合のお寿司とは何をイメージしているのか。それは…
「SUSHI」と言えば「かっぱ巻き」
「SUSHI」はすっかり定着した和食
日本食が定着した感のあるヨーロッパでは、大きな都市では必ずと言っていいほどSUSHIレストランがあります。日本人が経営しているとは限らず、私が知っている限りでは、韓国人やタイ人がお寿司を作って提供してくれています。
子どもたちの間でもSUSHIを知らない人がいないくらいで、また和食=SUSHIと定着しているような気さえします。
子どものリクエストするSUSHIは「かっぱ巻き」
子どもたちがSUSHIが食べたいという場合、彼らが想像しているのは「かっぱ巻き」です。海外の細まきにはきゅうり以外に、パプリカやアボガド、クリームチーズなど日本人からすると意外なネタが巻かれていることがあるのですが、「かっぱ巻き」が王道です。SUSHIレストランに行ってかっぱ巻きを見ないことはないと豪語してもいいのではないでしょうか。
子どものリクエストを受けて「かっぱ巻き」を作っていたとき、そればかりでは飽きるので、たまにスモークサーモンも一緒に巻いてましたが、その味の違いに言及した子どもはいませんでした。
かっぱ巻きはドイツ語で「Gurken-Maki」
「かっぱ巻き」という言葉は流通していないようですが、「巻き」だけは定着しています。つまり「かっぱ巻き」のドイツ語訳は、「きゅうり巻き」をドイツ語訳して「Gurken-Maki」となります。
かっぱ巻きだけを作り続けること1時間…
かっぱ巻きだけじゃ飽きるんじゃないかと思ったのですが、5合分の米を1時間かけてかっぱ巻きを作り続けた結果、カルチャー・カフェ開店してから30分ほどで食べ尽くされたそうです。
私が作ったひどいお寿司でも喜んでもらえるなんて。作って良かった!
ふと思ったのですが、もしかしたら、外人は「日本人なら誰でもかっぱ巻きができる」と思い込んでいるのではないでしょうか。
以前、「私はお寿司を作るのは苦手なのよ」とドイツ人に話したとき、急におどおどとしていましたっけ。「日本人で寿司を作るのが苦手」などとは想像したことがなかったようです。
「かっぱ巻き」はドイツの寿司レストランで定着している細まきメニューですが、なぜドイツの子どもたちの間で「かっぱ巻き」が人気なのでしょうか。前回の記事で、子どもたちにSUSHIをリクエストしたら「かっぱ巻き」ばかりを作っているという記[…]
子どもからSUSHIをリクエストされたら「かっぱ巻き」でOK
もしも子どもから「SUSHIを作って」と頼まれたら、迷わず「かっぱ巻き」を想像しましょう。そして、かっぱ巻きだけを作っておけば、それでOK。ほかにかんぴょう巻きとかおしんこ巻きとか、しそ梅まきとかなくていいんです。また、にぎりずしなんて贅沢なものもいりません。
ただ醤油をちょっと多めに用意しておくのがいいでしょう。寿司にお醤油をべちゃっとつけられちゃうことがあり、醤油が思ったよりも早くなくなるので。
「かっぱ巻き」と多めのお醤油で、間違いなく喜ばれるはずです。
以上、私の経験談でした。最後まで読んでくださってありがとうございました。