【聞いてみた!】なぜ「かっぱ巻き」がウケるのか?ドイツ流きゅうり寿司も美味しそう

「かっぱ巻き」はドイツの寿司レストランで定着している細まきメニューですが、なぜドイツの子どもたちの間で「かっぱ巻き」が人気なのでしょうか。

前回の記事で、子どもたちにSUSHIをリクエストしたら「かっぱ巻き」ばかりを作っているという記事を紹介しました。

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この記事を書いていて気になったことは、なぜ子どもたちは「かっぱ巻き」が好きなのか、と言うこと。

そこで、ドイツの子どもたちにかっぱ巻きが好きなを聞いてみました。
また、きゅうりを使った巻きもののお寿司として紹介されているドイツのお寿司も紹介します。日本人の食文化から考えると、すでにお寿司ではなくなっていると思われるお寿司もあり。ドイツ流寿司カルチャーを紹介します。

「かっぱ巻き」はなぜ美味しいの?

「さっぱりと食べやすい」という回答が多かった

なぜかっぱ巻きが人気なのかを私の子どもの友人たちに聞いてみると、次のような回答が返ってきました。

  • 「食べやすい」
  • 「きゅうりでさっぱりしている」

かっぱ巻きが美味しい理由のひとつは、その「食べやすさ」あるようです。一口大に切られている細まきが、手でもって口に入れたときにちょうどいい大きさのようです。

かっぱ巻きは食べ慣れたきゅうりの新しい食べ方

「きゅうりでさっぱりしている」という理由では、きゅうりの新しい食べ方として受け入れられているようです。

「きゅうり」という野菜はもともとドイツの子どもたちによく食べられている野菜のひとつです。幼稚園や学校に軽朝食を持っていく習慣があるドイツでは、健康的でヘルシーなきゅうりをスティック状に切ってお弁当箱に入れて持っていくというのはよく見られる光景です。

食べ慣れているきゅうりをごはんと海苔で巻いて食べるというのが新鮮で、かっぱ巻きは受け入れられたようです。

ただお寿司に醤油をつけて食べることを知っていても、かっぱ巻きの食べやすさからか、わざわざお醤油をつけなくても美味しいと言っている子どももいました。その一方で、一度醤油の味を知ってしまったことで病みつきになり、かっぱ巻きに大量にお醤油をつけて食べる子どもの姿も。

お寿司にお醤油をどの程度つけるのかは、個々の味覚に応じて違っていいので、お醤油をつけてもつけなくても「おいしい!」と思ってもらえれば日本人として嬉しい限りです。

ただ時々、外人さんでそんなにお醤油をつけたら醤油の味しかしないんじゃないの?と思えるほど、お寿司にお醤油をつけて食べている人を見かけることもあります。
おいしそうに食べているのを邪魔したくはないので口うるさくは言いませんが、もう少しお醤油を控えめにしたらネタの味が引き立つのにと、思うことはあります。

ドイツ流きゅうりを使ったSUSHIを紹介

「かっぱ巻き」のドイツ語訳は「Gurken-Maki」で、お寿司が大好きなドイツ人にはすっかり定着した言葉のひとつ。おいしいGurken-Makiだから家でも作ってみようと思うのは、お料理好きなら自然な流れでしょう。その「Gurken-Maki」という言葉を検索してみると、それを「SUSHI」と言っていいのかどうかというレシピがいろいろと紹介されていました。

ここでは「Gurken-Maki」のレシピから評価の高いものを紹介します。

Gurken-Sushi mit Lachs, Karotten unnd Frischkäse「シャケ・人参・クリームチーズ入りきゅうり寿司」

Koch-Mit

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最初にご紹介するのが、160万回以上も検索された「シャケ・人参・クリームチーズ入りきゅうり寿司」です。海苔がいらないから家で簡単にお寿司ができるわよ、と紹介文にあるこのレシピでは、スモークサーモンに人参とキュウリなど、ドイツの家庭ではお馴染みの食材が使われています。

「シャケ・人参・クリームチーズ入りかっぱ巻き」の作り方

  1. ピーラーでむいた薄いきゅうりをキッチンペーパーで水分を取ってから、すのこの上に並べます。
  2. ➀のうえにクリームチーズを塗り、スモークサーモンと細く切った生のニンジンを巻きます。
  3. 飾りつけに胡麻を散らしてから、輪切りにして出来あがりです。
  4. [食べ方]お醤油を付けて食べてね。

お寿司と名付けていながらすし飯を使わないというのが日本の食文化を知っている者からすると「ん?」と思ってしまいますが、前菜としては素敵なお料理です。お醤油をつけなくてもいい気がしますが、そのあたりはお好みでしょうか。

Fantastisches Gurken-Sushi「ファンタスティックなきゅうり寿司」

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Leckeres Gurken-Sushi kannst du super einfach selber machen.…

こちらは夏におすすめのきゅうりを使ったお寿司として紹介されているレシピです。

「ファンタスティックなかっぱ巻き」というネーミングが素敵です。

すし飯と海苔を使わないことから寿司という概念から超えていますが、スモークサーモンにアボガドときゅうりの組み合わせは王道ですし、さらにルッコラを入れているあたりがおしゃれです。

作り方は、すでに紹介した「シャケ・人参・クリームチーズ入りかっぱ巻き」と同じで材料が違うだけです。食べるときにはお醤油をつけるという点でも同じです。

さっぱりさわやかなメニューとして、取り入れてみたいなと思える一品です。

Himmlisch einfach : Gukensushi「とっても簡単きゅうり寿司」

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すし飯やのりを使わないかっぱ巻きに目が慣れてきましたが、すでに巻くことさえ忘れてしまったのがこちらのレシピです。

「とっても簡単きゅうり寿司」では、輪切りにしたきゅうりの中をくりぬき、定番のスモークサーモンにアボガド、ニンジン、パプリカなどを詰めています。

「Gurken-Maki」と謳っていないので巻く必要はないのですが、これを寿司と名付けてしまったのはその見た目からでしょう。

「すし」と言われて動揺してしまうかもしれませんが、見た目よく健康的な一品をお出ししたいホームパーティの時などにいいレシピかもしれません。

まとめ

海外に出て進化していく日本のお寿司。現地で手に入る食材を使うという制限があるなかで、「かっぱ巻き」はドイツでも手に入りやすく馴染みのある食材ということで、受け入れられたようです。

そのきゅうりを使い、「すし」をヒントにして使られている新しい様々なレシピ。和食らしくないと肩ひじ張らず、舌で味わい楽しんでみるのも一考ではないでしょうか。

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