「ガチョウのロースト」は皮は香ばしく、肉はジューシーに仕上がるの理想的ではありませんか。ドイツでは、クリスマスやザンクト・マーチン(St.Martin)で、特別料理として出される「ガチョウのロースト」。
今回は、ガチョウのローストを皮は香ばしくパリパリに、肉はジューシーに仕上げるレシピを紹介します。
ドイツでクリスマスの特別料理と言えば「ガチョウの丸焼き」。ドイツ語で「Weihnachtsgans(クリスマスのガチョウ)」と呼ばれています。鶏肉の何倍もある大きさのガチョウを、オーブンでじっくりと香ばしく焼き上げると、テーブルの上で切[…]
香ばしくガチョウを焼き上げるは?
オレンジジュースと蜂蜜が決め手
ガチョウを飴色で香ばしく焼き上げるのにおすすめしたいのが、ガチョウを焼き始める前にオレンジジュースと蜂蜜を混ぜたものを、ガチョウの皮に塗ってあげます。オレンジジュースがガチョウ特有の臭みを消し、蜂蜜がガチョウの皮を香ばしく焼き上げるお手伝いをしてくれます。
「ガチョウのロースト」皮を香ばしく焼き上げるためのレシピ
ガチョウの下処理
【材料】(ガチョウ約5キロ用)
〇 塩 適量
- ガチョウのおしり周りからお腹の中にかけてたっぷりとついた脂肪を取り除く。手で引っ張るようにすれば、脂肪は簡単に取ることができる。
- ➀のガチョウを水洗いしたら、ガチョウを焼くための鉄板に移してキッチンペーパーで水けを取る。
- 塩をガチョウの表面からお腹の中までうっすらとまぶす。
ガチョウにリンゴや栗などの詰め物を入れる
【材料】(ガチョウ約5キロ用)
〇 リンゴ 約1キロ
〇 茹で栗 約500g
〇 楊枝 4~5本
- よく洗ったリンゴを皮ごと一口大ほどに切り、市販の茹で栗と混ぜる。
- ガチョウのお腹に➀を入れる。詰めたリンゴなどが出てこないように、楊枝を縫うように皮にさして塞ぐ。
ガチョウを香ばしく仕上げるための下味をつける
【材料】(ガチョウ約5キロ用)
〇 オレンジジュース 150㏄
〇 はちみつ 大さじ2
- オレンジジュースとハチミツを混ぜる。
- ガチョウの表面に➀を塗る。
低温で約6時間ガチョウを焼く
- 120度で温めたオーブンに、ガチョウを入れる。約5キロのガチョウなら、焼き時間は約6時間。
- 約4時間ほど焼いたころ、ガチョウの表面に焼き色がつき始め、部分的には焦げも付き始めることも。そんな時は、ガチョウにアルミホイルをかぶせて、最後まで焼き上げる。
- ガチョウの表面の焼き色や香ばしさを増したければ、約5時間半ほど焼いたところで、オーブンの温度を200度ほどい上げて焼き色をつける。
ガチョウのローストを夕食に食べるのであれば、お昼ごはんを食べたらすぐに調理に取りかかりましょう。
【ガチョウの丸焼き】濃厚ソース(Ganzsause)のレシピ
濃厚ソースのレシピ
【材料】
〇 ガチョウから出た焼き汁 約300ml
〇 砂糖 大さじ3
〇 にんにく 2かけ
〇 玉ねぎ 1
〇 醤油 大さじ2
〇 赤ワイン 100ml
〇 野菜ベースのブイヨン 100ml
〇 コーンスターチ 大さじ1
〇 塩・こしょう 適量
【作り方】
- ガチョウが焼きあがる30分ほど前に、ガチョウを焼いている鉄板から肉汁を小鍋に移す。ガチョウから出たオイルもかなりの量で掬い取れると思うので、あまりオイリーな仕上がりになりたくなければオイルを取り除く。
- 別の鍋で砂糖を少量の水でキャラメル状になるまで煮詰める。
- ②につぶしたにんにく、粗く刻んだ玉ねぎを投入して、焦げ付かないように混ぜながら炒める。
- 醤油、赤ワイン、ブイヨンを入れて、一度沸騰させたあと、10分ほど煮る。
- 塩、こしょうで味を調えて、仕上げに水溶きコーンスターチを入れてとろみをつける。
このソースは甘みのある濃厚な味のソースです。お醤油が入ることで、味が引き締まります。
まとめ
ガチョウをこんがりと香ばしくあめ色に焼き上げるレシピを紹介しました。また、紹介したソースは多少手間がかかりますが、ガチョウのローストを引き立てるソースとしておすすめです。
付け合わせには、じゃがいもで作ったドイツの伝統料理「Knödel(クヌーデル)」や赤キャベツの「Rotkraut(ロートクラウト)」を添えて。
ガチョウを焼くのに6時間をかけるのは大変ですが、お肉をジューシーに焼き上げたいのならぜひ試してみてもらいたいレシピです。焼く前にオレンジジュースとハチミツをかけるのを忘れずに。
最後まで読んでくださってありがとうございました。