もしもガチョウ(Ganz)を焼くのなら、照りってりのゴールデンブラウンに焼き上げたいと思いませんか。
クリスマスやザンクト・マーチン(St.Martin)など、特別な機会に用意したいガチョウ料理。
今回は、ガチョウの丸焼きを香ばしくゴールデンブラウンに焼き上げるレシピを紹介します。また、手間はかかるけれどガチョウの丸焼きをしたのなら、一度は試してもらいたい濃厚なソースのレシピも紹介します。
ガチョウの丸焼きの基本レシピも参考にしながら、パリッとおいしく焼き上げてみてくださいね。
ドイツでクリスマスの特別料理と言えば「ガチョウの丸焼き」。ドイツ語で「Weihnachtsgans(クリスマスのガチョウ)」と呼ばれています。鶏肉の何倍もある大きさのガチョウを、オーブンでじっくりと香ばしく焼き上げると、テーブルの上で切[…]
香ばしくガチョウを焼き上げるレシピとは?
定期的にオイルをかけて焼き上げる
ガチョウの重さは4キロ~6キロほどととても大きいので、焼き上げるのに時間がかかります。焼き時間は短いレシピでは約2時間、私がおすすめする低温120℃で焼き上げるレシピなら約6時間かかります。
でもただオーブンに取りを入れておくだけでガチョウの表面が乾燥してしまい、美味しく焼きあがりません。約30分~1時間おきに、ガチョウから滴り落ちるオイルとかけてあげます。
すると、ガチョウの皮が香ばしくなるだけでなく、お肉もしっとりと焼きあがります。
オレンジジュースと蜂蜜が決め手のレシピ
茶色く香ばしくガチョウを焼き上げたいのなら、オレンジジュースと蜂蜜を使ったソースをかけながら焼いていきます。すると、焼き上がりは照りのあるきれいなブラウンに焼きあがります。
そのソースのレシピはこちら。
茶色く焼き上げるためのソースレシピ
【材料】(ガチョウ約5キロ用)
〇 オレンジジュース 250㏄
〇 はちみつ 大さじ2
〇 砂糖 大さじ2
作り方は、小鍋にオレンジジュースを温めて、はちみつと砂糖を溶かすだけ。これを、ガチョウをオーブンに入れて30分ほど焼いてから、ガチョウの上にかけます。
その後は、30分おきにガチョウから滴り落ちたオイルと一緒にガチョウにかけていきます。
オレンジジュースがプラスに働く
オレンジジュースを使ったら酸味が出て柑橘系の味付けになってしまうのかと心配になるかもしれませんが、そんなことはありません。焼きあがった時にはオレンジの酸味はほとんどなくなり、むしろオレンジジュースがソースのうまみを引き出してくれています。
【ガチョウの丸焼き】濃厚ソース(Ganzsause)のレシピ
以前、紹介したガチョウの丸焼きのレシピでは、比較的さっぱりしたソースの作り方を紹介したのですが、ここではより濃厚でうまみのあるソースを紹介します。
ただ1時間ほどかかるので、ちょっと手間がかかるというデメリットも。
そのデメリットを乗り越える忍耐力のある方には、ぜひおすすめしたいソースです。
食べる直前、お皿の上に取り分けたガチョウやクヌーデル(Knödel)などにかけて、お召し上がりください。
濃厚ソースのレシピ
【材料】
〇 ガチョウから出た焼き汁
〇 砂糖 大さじ3
〇 にんにく 2かけ
〇 玉ねぎ 1
〇 赤ワイン 100ml
〇 野菜ベースのブイヨン 100ml
〇 コーンスターチ 大さじ1
〇 塩・こしょう 適量
【作り方】
- ガチョウが焼きあがる1時間ほど前から準備を始めます。
- オーブンからトレイごとガチョウを取り出し、別のトレイにガチョウを移してオーブンに戻します。
- ガチョウを焼いていたトレイには焼き汁がガチョウから出たオイルと一緒に残っているので、オイルを取り除きながら、焼き汁だけをボールなどに移しておきます。
- 小鍋に砂糖を少量の水を入れます。中火にかけて混ぜながら、砂糖をキャラメル上になるまで煮詰めていきます。
- つぶしたにんにく、粗く刻んだ玉ねぎを投入して、焦げ付かないように混ぜながら炒めていきます。
- 赤ワインとブイヨンに③を入れて、30分ほど煮詰めていきます。
- 塩、こしょうで味を調えたら、仕上げに水で溶いたコーンスターチを入れてとろみをつけて、できあがり。
このソースは甘みもあってこってりとした味のソースです。ただ半日ほどかけてガチョウを焼くのに付き合ってきて、仕上げにさらにひと仕事…となると、勘弁して~と思われる方もいるかと思います。
ですから、気持ちの余裕があり、もういっちょがんばってもいいかな、と思えるときにお試しください。
まとめ
ガチョウをこんがりと香ばしく、輝く茶色に焼き上げるレシピを紹介させていただきましたが、いかがでしたか。難しいことはないけれど、ひと手間加えることで、美しいゴールデンブラウンに仕上がります。やって損のないレシピですから、お試しください。
また濃厚ソースの方は、面倒だなと思えるときもあり、私もいつでも作るわけではないのですが、手間をかけただけのことはあるソースです。余裕のある時に作ってみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。では、また!