【フランクフルト】観光プランの立て方とおすすめ観光スポット7選

フランクフルト観光が初めての方のために、フランクフルトの基本情報と観光スポットを厳選して7つ紹介します。

ちょっと気になる噂を聞きつけました。それは、「フランクフルトには見るものがないのもない」という噂です。

これを聞いて、フランクフルト近郊に住む者として「ちょっと待って!」と心の中で叫んでしまいました。

確かに、フランクフルトはドイツ経済中心の街として知られているため、観光的にはつまらないという印象がもたれているのかもしれません。
しかし、フランクフルトは高層ビルのような近代的な側面とともに、中世の街並みを味わえる旧市街もあるので、新旧の両方が見られる観光として魅力のある街なのです。(ちょっと興奮気味で、すみません)

この記事では、フランクフルトに初めていらっしゃる方のために、フランクフルトの基本情報として街の特徴や、おすすめの観光日数や観光プランの立て方を解説します。また、市内を中心に厳選した7つの観光スポットを紹介します。

フランクフルト観光を計画されるときに、お役立てください!

【この記事はこんな方におすすめ】
〇 初めてフランクフルトに訪れる方。
〇 フランクフルト観光を検討中の方。
〇 フランクフルトの観光スポットを“ざっと”知りたい方。

「フランクフルト」はどんな街?

「フランクフルト」はヘッセン州の「金融の街」

「フランクフルト」はドイツの中央部の南寄りに位置するヘッセン州の街です。金融の都市として有名で、高層ビルが立ち並ぶ光景がフランクフルトのシンボルにもなっています。

近代的な一面とは反対に、旧市街地には昔のヨーロッパを思い起こさせる風景もあります。フランクフルトは先の世界大戦の爆撃により壊滅的な被害を受けましたが、その後、多くの建築物が再建されて中世の頃の街の様子がうかがえます。

新旧が共存しているのが「フランクフルト」という街です。

フランクフルト観光におすすめの日数

おすすめの観光日数は1日から2日

フランクフルトの観光スポットは中心部に集まっていますので、駆け足で観光スポットを見て回るのなら1日でもいいでしょう。

でも、じっくりと観光スポットを見て回り、美術館などでもゆっくり鑑賞するなら、2日ほどかけて観光するのがおすすめです。

フランクフルト観光のプランの立て方

観光スポット巡りなら「レーマー広場」を目指せ!

フランクフルトの観光スポット巡りなら、旧市庁舎レーマーのある「レーマー広場(Römerberg)」を目指しましょう。

これから紹介するほとんどの観光名所が「レーマー広場」から歩いて10分ほどでたどり着ける中心的な場所です。

日曜日なら街歩きを中心にプランを組む

ドイツは日曜日になるとショッピングは楽しめません。なぜならお店が閉まってしまうからです。

しかしカフェやレストランは開いていますし、観光スポットとして紹介する旧市庁舎や教会などの見学はできるので、街歩きを中心に観光プランを組みましょう

フランクフルト観光スポット7選

フランクフルト観光では、1日から2日かけてレーマー広場を中心に観光プランを立てるのがおすすめなのですが、では、どんな観光スポットがあるのでしょうか。

これから、フランクフルトでおすすめの観光スポットを厳選して7ヵ所ご紹介します

「旧市庁舎レーマー」のメルヘンチックな佇まいは必見

「旧市庁舎レーマー(Römer)」はレーマー広場にあり、階段状の形をした切妻屋根にサーモンピンクの壁色をした木組みの建物です。メルヘンに出てきそうなデザインの建築物で、シーズン中は朝早くから観光客で賑わっています。

「旧市庁舎レーマー」の2階には、神聖ローマ帝国の戴冠式が行われた後の祝宴をする広間だった「カイザーサール(Kaisersaal)」があります。

「レーマー(Römer)」という名前は、かつてのこの建物の持ち主の名前が由来しています。商人だったレーマーさんから1405年に買い受けて、現在の「旧市庁舎レーマー」になりました。

レーマー広場から見られる旧市庁舎レーマーのバルコニーは「お披露目の場所」としてドイツ人にとってはお馴染みの場所です。ドイツのサッカーチームが凱旋帰国して、地元のファンに初お目見えするのが、このバルコニーだからです。

ばどほん

日韓ワールドカップのときに準優勝して帰ってきたドイツチームとファンの盛り上がり方がすごかった!今でも思い出します。

大聖堂「カイザードーム」で時間が止まったような感覚を味わう

フランクフルトの大聖堂「カイザードーム(Kaiserdom)」は、ゴシック様式の空へと高く伸びる塔が美しく、会堂内に入れば思わず見上げてしまう天井の高さ。大聖堂という名にふさわしい建物です。

正式名称は「カイザードーム・ザンクト・バルトロマウス(Kaiserdom St.Bartholosmäus)」と長いので、簡単に「ドーム」と呼ばれることが多いです。

1235年建立で当時は「聖バルトロメオ教会」だったのですが、皇帝の選挙をする場所になってから「カイザードーム」と名称が変わりました1562年から神聖ローマ帝国の10人の皇帝が、この聖堂で戴冠式を行っています

「パウルス教会」はドイツで民主主義が始まった記念すべき教会

「パウルス教会(Paulskirche)」はドイツ史に残る有名な教会です。1848年にドイツで初めて国民議会が開かれた場所です。

ばどほん
少々地味なたたずまいなので通り過ぎてしまうかもしれないので要注意です。
「フランクフルト国民議会」と呼ばれるその議会では、三月革命の後、ドイツ全域から普通選挙で選ばれた裁判官や行政官吏などが集まり、ドイツ統一や憲法の制定を目指して話し合いが行われました。

「ニコライ教会」のレーマー広場に建つ存在感

フランクフルトは第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けましたが、「ニコライ教会(Nikolaikirche)」はその被害を受けずに残った貴重な教会です。

13世紀に再建された白壁に赤いレンガが印象的なプロテスタント教会で、教会から鳴り響く鐘の音が美しいことでも知られています。

「ゲーテハウス」は文豪ゲーテが暮らした家

文豪ゲーテの生家がゲーテ・ミュージアムとして公開されているのが「ゲーテハウス(Goethe-Haus)」です。

ゲーテは小説家や劇作家として知られていますが、政治家や法律家としての顔を持つ多才な人物として知られています。

ゲーテは、フランクフルトに生まれて16才にライプツィヒ大学に入学するまで、このゲーテハウスで暮らしていました。

「ゲーテハウス」はゲーテファンにはもちろんのこと、当時の生活ぶりを知るためにも貴重な体験ができるでしょう。

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ゲーテの実家は裕福な家庭でした。その裕福さが伝わってくるような内装です。

「マインタワー」から絶景を楽しむ

フランクフルトの高層ビル群を見ていると、私もあのビルに登ってみたいなと思いませんか。そんな夢をかなえてくれるのが、フランクフルトの人気観光スポット「マイン・タワー(Main Tower)」です。

54階建てのビルで、約200mの高さからフランクフルトの街を見下ろせます。

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有料の展望台は、夏シーズンの金曜日と土曜日は夜11時まで開いているので、夜景を楽しむこともできますよ。

「アイスナーステーグ橋」で高層ビル群を写真に収める

フランクフルトの高層ビルを一枚の写真に収めたいのなら「アイスナーステーグ(Eisner Steg)」がおすすめです。

旧市庁舎レーマーからマイン川方向へ歩いて数分のところに歩行者だけが渡れる細い鉄の橋があります。

マイン川の向こう側にあるザクセンハウゼン地区を結ぶ橋で、橋の上からは他の建物に邪魔されることなくフランクフルトの高層ビルが見渡せます。

フランクフルトに何もないって言わせない!

フランクフルトは高層ビルだけでなく、旧市街には市庁舎や大聖堂など観光スポットをご紹介しました。

フランクフルト観光のメリットは、有名な観光スポットが徒歩圏内にまとまっていることです。そのため、1日から2日かければ、充分に観光することができるでしょう。

見るところがないなんて噂があるようですが、フランクフルトにもちゃんと見どころがありますので、ぜひフランクフルトに立ち寄ってみてください。新旧ドイツが味わえますよ。