子どもと行く!ベルリン初心者のおすすめ観光ガイド

初めてのベルリン旅行で「子連れ」で行きたい方のために、ドイツ在住で5才と8才の子どもを連れてベルリンに行ったときの経験をベースに、公共のバスを使ったおすすめのベルリン観光を紹介します。
「ベルリンに行こう!」と思っても、子どもがいるから大変と思われている方はいませんか。
子どもとシティツアーをするのは、親にとってはなかなか大変。
私も、子どもが小さかった頃は、シティツアーのはずが公園を探してうろうろしていることもありました。つらい思い出です。

ベルリンまで来たのに、それではせっかくの旅行が台無しになってしまいます。

そこで、この記事では、子供連れでも楽しめる公共のバスを使ったベルリンの観光ガイドをご紹介します。ベルリンの観光名所も併せて紹介しますので、お役立てください。

ばどほん

私の主人(←ドイツ人)が8歳と5歳の子供たちを連れてベルリンにシティツアーをしたときの経験をもとにご紹介します。

【この記事はこんな方におすすめ】
〇 初めてベルリンに観光にいらっしゃる方。
〇 お子さま連れてベルリン観光にいらっしゃる方。
〇 ベルリンの観光名所を知りたい方。
目次

「ベルリン」とはどんな街?

首都「ベルリン」はドイツ最大の街

「ベルリン」はドイツの首都で、その人口は約370万人でドイツ最大の街です。

政治と文化が中心の街で、第二次世界大戦の戦禍により多くの建物が破壊されましたが修復されて、現在ではたくさんの歴史的な建造物を見られます

東西に分断されていたころの痕跡も残されているので、観光のため、また史実を知る上でも魅力的な街です。

子どもも楽しめるシティツアーとは?

子どもと一緒にシティツアーをするときのポイント

  • 歩き過ぎて疲れないように、長時間歩かない旅行プランを立てる。
  • 子どもが楽しめるテーマも盛り込む。
  • 子どもを優先しすぎて観光名所を見逃した!なんてことにならないようなプランを立てる。

これらのポイントをおさえながら、大人も子供も楽しめるベルリン観光のポイントを紹介します。

おすすめの日数は1~2日

ベルリン観光におすすめの日数は1日~2日です。

今回ご紹介する観光名所を全て回ろうとすれば2日はあったほうがいいですが、バスに乗り、気になるところを途中下車するというプランにすれば、1日でも観光できるでしょう。

では、どのような観光の仕方が、子ども連れで行くと楽しめるのでしょうか。

そこでおすすめしたいのが、すばり、バスに乗って巡るベルリン観光です!

バスに乗ろう!

「100番」と「200番」のバスに乗れば主な観光名所が見られる!

ベルリンの主な観光名所は、西は「ベルリン動物園駅(Bahnhof Berlin Zoologischer Garten)」と、東は「アレクサンダー駅(Bahnhof Alexanderplatz)」の間に集まっています。

そこで、「ベルリン動物園駅」と「アレクサンダー駅」を結ぶ路線バスの中で、観光名所を巡ってくれるバス路線「100番」と「200番」に乗りましょう。

「100番」と「200番」がおすすめの理由

「100番」または「200番」のバスをおすすめする理由は、ベルリンの観光名所と呼ばれる多くのポイントを通過してくれるからです。

バス移動なら、ベルリンの街の景色を近くで眺められるし、子どももあまり歩かせないで済むので◎。

100番のバスルートから見られる観光名所

ここからは、100番のバスルートで見られるベルリンの観光名所を紹介します。バスから眺めてもよし、バスを下車して見学してもよし。お好きに観光を楽しんでください。

「戦勝記念塔/ジーゲスゾイレ(Siegessäule)」

高さ69mの塔の上に、ローマ神話に登場する勝利の女神ビクトリアが黄金に輝く「戦勝記念塔」

展望台になっていて、展望台からはティアガルテンの広々とした公園と、その向こうにはベルリンの街がよく見渡せます。

ばどほん

階段しかありませんので、準備をしっかりして登ってみてくださいね。

【戦勝記念塔が建てられた理由】
1865年から8年かけて建てられた「戦勝記念塔」ですが、建立された理由は、デンマークやオーストリア、フランスに対する勝利を記念するためでした。
<基本情報>
住所:Am Grosser Stern, 10785 Berlin
アクセス:バス停「Großer Stern」から約2
料金:大人3€/学生2.5€Web: http://www.visitberlin.de/de/ort/siegessaeule

「ベルヴュー城(Schloss Bellevue)」

「ベルヴュー城」は新古典主義様式のお城で、ドイツ大統領の官邸として使われています。

もともとは、プロイセン王国のフェルディナント・フォン・プロイセン王子のために建てられた夏の離宮です。(1786年完成)

<基本情報>
最寄りのバス停:Schloss Bellevue
Web:https://www.bundespraesident.de/DE/Die-Amtssitze/Schloss-Bellevue/schloss-bellevue-node.html

「ドイツ連邦議会議事堂(Reichstag)」

ドイツの国会議事堂「ドイツ連邦議会議事堂(Reichstag)」。議事堂内に入って内部を見学することもできます。

【HPから事前予約を!】

議事堂の真ん中にあるガラスのドームに入れる議事堂見学。見学するためのチケット購入は、事前にHPを通して予約します。

<基本情報>
住所:Platz der Republik 1, 11011 Berlin
アクセス:最寄りのバス停「Bundestag/Reichstag」/Uバーン(地下鉄)55号線「Buntestag」から徒歩約3分
Web: https://www.bundestag.de/en
見学チケット予約のWebアドレス:https://www.bundestag.de/en/visittheBundestag/dome/

「ブランデンブルグ門(Brandenburger Tor)」

ベルリンの観光スポットに欠かせない「ブランデンブルグ門」。新年の打ち上げ花火の中継で映されることもあるので、見たことがある方もいるのではないでしょうか。

「ブランデンブルグ門」は古典主義様式で、ギリシャの神殿をモチーフにしています。

ナポレオンがベルリンを征服したときのパレードの背景におさまり、第二次世界大戦やベルリンの東西分断でもその存在感を示した「ブランデンブルグ門」。

激動の時代を見守ってきたベルリンのシンボルを、ぜひ見て感じてください。

【ブランデンブルグ門の豆知識】
ブランデンブルグ門が完成したのは1793年。プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の時代に建てられました。
当時は関税門として使われていて、ベルリンに出入りする物資に課税していた場所です。
ばどほん
その圧倒的な存在感。フォルムも美しい門です。ベルリン観光には外せない名所です。
【観光ポイント】
「ドイツ連邦議会議事堂(Reichstag)」と「ブランデンブルグ門」は歩いて5分ほどの距離ですので、バスに乗らずに移動できますよ。
<基本情報>
最寄りのバス停:Brandenburger Tor/Glinkastr.
Web:https://www.visitberlin.de/de/brandenburger-tor

100番と200番から見られる観光名所

「国立オペラ劇場(Staatoper)」

日本にも招聘されることのある「ベルリン国立歌劇場」の拠点が「国立オペラ劇場」です。サーモンピンクの壁に神殿風なデザインが特徴的です。

ベルリンオペラはクラシックなラインナップだけでなく現代的な作品も積極的に取り組んでいることで有名なオペラシアターです。

お子さまにもおすすめ!

この劇場ではオペラ以外にも、子ども向けにアレンジされたオペラ作品なども上演されています。

子ども向け作品なら、子どもがざわつくのは当たり前。観客もアットホームなので、お子様連れでもおすすめです。

ばどほん
私も温かい観客に助けられました…
<基本情報>
最寄りのバス停:Staatsoper
Web:https://www.staatsoper-berlin.de/de/

「フンボルト大学(Humboldt-Universität zu Berlin)」

相対性理論で有名な物理学者アインシュタインも教鞭をとった「フンボルト大学」は、ノーベル賞受賞者を55人も輩出している名門大学です。

正面門の左右には大学の創立者のフンボルト兄弟の像が控えています。

  • 向かって左の像:お兄さんのヴィルヘルム。言語学者で、ゲーテやシラーとの交流も。
  • 向かって右の像:弟さんのアレクサンダー。地理学者で探検家という一面も。
【観光ポイント】
フンボルト大学のお向かいに国立オペラ劇場があります。道路を渡れば、そこにオベラ劇場があるという地の利に、ちょっと驚かされませんか。
<基本情報>
最寄りのバス停:Staatsoper

「ベルリン大聖堂(Berliner Dom)」

「大聖堂」の名にふさわしい圧倒的な存在感のある教会「ベルリン大聖堂」。その壮麗な装飾は大聖堂の外部だけにとどまらず、会堂内の壁や柱、ドームの天井にもおよびます。

国葬も行われるベルリン大聖堂は、第二次世界大戦の空爆で被害にあいましたが、1993年までに修復されています。

【観光ポイント】
もしも足腰に自信がある方なら、270段の階段を上って屋上に上がってみるのはいかがですか。
ドームの外に出ると、ベルリン市街が遠くまで見渡せるそうですよ。高い建物が少ないベルリンのメリットです。
ばどほん
私はチャレンジしたことがないので、実際にどんな風景が見られるのかわかりません(ちゃんとしたレポートになってなくて、すみません…)
<基本情報>
住所:Am Lustgarten 1, 10178 Berlin
アクセス:バス停「Lustgarten」から徒歩約2分
料金:大人7€/ファミリーチケット7€(大人1人につき18歳までの子供3人まで無料)
Web:https://www.visitberlin.de/de/berliner-dom

博物館島(Museuminsel)

「博物館島(Museuminsel)」の「島」という名称から海にある小島をイメージされる方もいるかもしれませんが、実際には「中州」です。

シュプレー川の中州にたくさんの美術館や博物館があるので世界的に珍しく、世界遺産にも登録されています。

【観光ポイント】
ベルリン大聖堂も博物館島と呼ばれる中州に建っていますので、ベルリン大聖堂から博物館・美術館に行っても◎。気持ちのいいお散歩コースです。
 <基本情報>
最寄りのバス停:Lustgarten

博物館島にある美術館・博物館リスト

  • ペルガモン博物館(Pergamonmuseum)
    古代ギリシャからローマ、中近東の美術品などを展示する博物館。
  • 新博物館(Neues Museum)
    古代エジプトの美術品やパピルスのコレクションに併せて、先史時代の収蔵品もあり。「ネフェルティティ像」が有名。
  • ボーデ博物館(Bodemuseum)
    中世ヨーロッパの彫刻やビザンチン美術の収集品が見られます。ネオ・バロック式のドーム天井が特徴的。
  • 旧博物館(Altes Museum)
    古代ギリシャの美術品を中心に展示。
  • 旧ナショナルギャラリー(Alte Nationalgalarie)
    カスパー・ダーヴィット・フリードリヒなどのドイツ人の画家のコレクションで有名。ルノワールやモネなどのフランス印象派の絵画もあり。

※「新ナショナルギャラリー(Neue Nationalgalarie)」はベルリンの中心地に近いポツダマープラッツ(Potzdamer Platz)のそばにあります。

「アレキサンダープラッツ駅(Bahnhof Alexanderplatz)」

東ベルリン当時の中心となった駅「アレキサンダープラッツ」。展望台のあるテレビ塔(Fernsehturm)が目印です。

【観光ポイント】

駅前広場には東ベルリン時代に設置された「世界時計」があります。このレトロなデザインに東らしさが感じられます。
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近くにはショッピングモール「アレクサ(Alexa)」もあるので、お土産を買うのに便利です!

<基本情報>
最寄りのバス停:Alexander Platz

バスの旅でおさえておきたいポイントは?

二階建てバスの一番前の席が特等席!

ベルリンは珍しく2階建てバスが公共バスとして使われています。

観光にお勧めなのが、2階建てバスの一番前の席です。窓は広く、ほぼ180℃見渡せます。

また街道の木の枝にぶつかるというアトラクション(⁈)もついてくるので、大人も子供も楽しめます。

ばどほん

この席に座るためにバスを一台乗り過ごす強者も。観光客に人気の席なんです。

バスを利用するときにおすすめすることとは?

乗車券は1日券がおすすめ!

乗車券を買うなら1日券(Tageskarte)がおすすめです。1日券なら、バスやトラム、電車、地下鉄を含む、すべての公共交通機関に使えて、乗り降りも自由です。

ベルリンの中心部だけならAB区域でOK

ベルリンの乗車券は利用する区域ごとに分かれています。この記事でご紹介するようなベルリン中心部の移動なら、AB区域で十分。料金は8.8ユーロです。(2021年5月現在)

1日券のメリット

  • 好きな場所で降車して、お気に入りスポットで見学、写真撮影をしたら、また乗車する。
  • バスに飽きたら、トラムや電車、地下鉄にも乗れる。

乗車券の買い方

駅やバス停に設置されている券売機駅の窓口で。バスの運転手さんから直接、乗車券を買うこともできます。

券売機や窓口なら現金だけでなくクレジットカードなどでも支払い可能。

バスの運転手さんから乗車券を買う場合は、現金での支払いになります。

ベルリン1日券は24時間有効です!

ベルリン1日券はかつて翌日の午前3時までという制限があったのですが、2021年1月からルールが変わり、24時間有効の乗車券になりました

ベルリン観光ならバスに乗って!

ここまでベルリンという街について、そしてベルリンをバスに乗って観光する際のおすすめポイントを紹介してきましたが、いかがでしたか。

子ども連れだと予定していた通りに進まないことも多いものですが、バスなら臨機応変に対応しやすいのがメリットです。

乗るバスは「100番」と「200番」ということをお忘れなく。この2路線なら観光名所を通ってくれますので、大人も子供も満足できるのではないでしょうか。