いつ話してもこいつには敵わない…と思える悪友がいる。悪友だと言い切るのには、訳がある。だって、私はこの人の生き方は絶対に真似したくないからだ。そう思っていながら、彼女をうらやんでいる自分がいる。悔しい。
今回は、そんな魅力的な私の友人を紹介します。
今回につき、ですます調ではありません。だってこの方を紹介するのに、ですます調の文章が似合わないんです。すみません…
誰?
たくましきシングルマザー
この方とは、私がベルリンに住んでいる頃に出会った。いつあったのか、何をきっかけにして出会ったのか全く覚えていない。
ベルリンという場所は、日本人が比較的集まりやすい都市で、しかもフランクなタイプの日本人が多い。だから、日本人同士の出会いもそれなりにある。
彼女は当時…この話は、避けたほうがいいかも。彼女に許可を取っていないから。
大切なことは、現在の話。
彼女は現在、ベルリン以外のドイツのある都市に住んでいるのだが、たくましきシングルマザーである。そこにたどり着くまでに、一度、日本に帰国している。自分の子どもと一緒に。
ドイツで結婚して、小学生の子どもを連れて日本に帰ることになった。しかし、1年後にはドイツに戻ってきた。
たくましいと思えるのは、彼女は、生活の基本言語を英語で通している。ドイツはドイツ語が公用語で、って誰もが知っていることも、彼女にはあまり通じない。
英語で生活してしまうところが、彼女のたくましさだ。英語を武器に、空いた時間はwebライター。そして、母として子供も育てている。
最強説の理由
私は彼女を、ドイツで出会った最強の日本人の一人に数えている。
なぜか。
彼女はドイツにいながら英語で生活していること。ドイツ語を学ぼうという気はあるようだが、本気になったことはないんじゃないだろうか。
英語ベースで生活しようとしてるのではなく、かつて身に着けた英語を駆使しながらドイツでシングルマザーとして生きている。
ちょっと情報が多すぎる。
もう少し整理すると、まず、ドイツに来るまでに身に着けた英語を駆使して仕事をしている。英語力というのは素晴らしい。でも、その英語力というのも日常会話ベースらしい。ビジネス英語という訳ではない。そのスキルでちゃんと仕事を見つけてくる。
また、私たちの馬が合ったことでもあるのだが、彼女は文学に興味があり、ライティングもうまい。それを活かして、日本にいたときに見つけた顧客相手にwebライティングの仕事を同時進行している。
終身雇用なんてどこ吹く風で生活の糧を得ながら、海外で子どもを育てている。帰国したのだから、日本に居続けたほうがずっと楽に生活できたように思えるのだが、またドイツに戻ってきてしまった。
ドイツは福祉国家とは言うけれど、外国、シングル、契約の仕事…。
こんな状況下に私が置かれたりしたら、私はパニックになるんじゃないだろうか。自分で選んだ道とはいえ、この状況に耐えられるだろうかと大きく疑問に思う。
しかし、彼女はふてぶてしくも、陽気だ。「いつも綱渡りよ」と言いながら、ここまでやってきている。この腹の座り方。実年齢はもっといってるんじゃないかと思いたい。そうであってほしいと願ってしまう落ち着き方だ。
彼女=私。意気投合する
そんな私たちが同じ方向を見ていた。
彼女はこれからブログを始めようとしている。そして、同じ企画を立てようとしていた。
キーワードは、「人」。
私たちは境遇が違うが、目指す方向性が似ていると思えることがよくあり、今回はこんな形で一致した。
ただ、私よりも彼女の方がスポットの当て方に温かみがあるという違いがあった。これまた、悔しい。
ということで、私はそのプランを盗ませてもらおうと思っている。
先にやるぜ、よろしくな、とこの場を借りて言っておく。
このタフさにあやかりたい
彼女の生き方は、はたで見ているとおっかなくて近寄りたいとさえ思わない。
でもね、と思う。
そのスリリングさに私はぞくぞくするし、そんなことをリアルにやってのけている彼女のタフさに脱帽する。彼女相手に、今に見てろ、なんて絶対に思わない。むしろ「もうしばらく見させておいて、あなたの生き方」と思ってしまう。
おっかなびっくり生きている私が猛烈に欲しいもの、それが彼女のタフさだ。
「したいことをする」
これを諦めていないしぶとさがある彼女のように離れない。でも、私は彼女のように生きてみたいとも思っている。
最後まで読んでくださりありがとうございました。