【駐在・移住】ドイツの幼稚園・小学校生活に慣れるまでの期間とは?

ドイツに住むことになり不安なこととは、子どもが現地の幼稚園や学校に慣れるかどうかではないでしょうか。

ドイツの効率の幼稚園や学校は公用語のドイツ語が使われています。ドイツ語を習ったこともないのに、ドイツの幼稚園や学校に入ったら、どれくらいの期間で慣れてくれるのかが気になりますよね。

私はこれまでに海外からドイツ語の知識0で幼稚園や小学校に入った子どもたちを見てきましたが、おおよそ半年で慣れていました。では、そのような子どもたちは何か特別なことをしていたのでしょうか。

今回は、海外から来た子どもたちがドイツの幼稚園や小学校にどれくらいの期間をかけて慣れていき、どのようにしてドイツ語を習っていたのかを紹介します。

私の個人的な経験をもとに書きますので、ぜひ参考程度にこの記事をお読みください。

海外から来た子どもがドイツの幼稚園に慣れるまでの期間とは?

幼稚園なら半年ほどが目安

私が見てきた子どもたちで、ドイツ語の知識が0で幼稚園に入園した場合、そのほとんどが半年ほどで慣れていました。

入園当初は、ドイツ語生活が初めてであいさつもろくにドイツ語ができないという状況でも、毎日通っているうちに、ドイツ語を覚えていきました。そして半年ほどすると、基本的な日常会話をドイツ語でこなし、ほかの子どもたちとも一緒に遊ぶようになっていました。

幼稚園児なので学校で語学を勉強するように教科書を使ってドイツ語を勉強したわけではなく、ただ一緒に遊ぶ。あくまでも幼稚園での生活を通して実践的にドイツ語を身につけていきます。

ばどほん

子どもの学習能力ってすごいですよね

ドイツの幼稚園は遊びが中心だからこそ学びが早いのかも

ドイツの公立の幼稚園ではどんなことをするかというと、ほとんどの時間を遊んで過ごします。私の子どもたちは引っ越しをした関係で、全部で3つの幼稚園を経験しましたが、どこでもそのプログラムに大きな違いはありませんでした。

日本のように幼稚園で読み書きを始めることはなく、ただ遊んでいるだけです。

しかもクラス単位やグループ単位で遊ぶことも少なく、それぞれが好きなことをして遊びます。室内遊びをするときは室内だけのように場所の特定はあったくらいでした。室内では、お絵描きをしている子の横でお人形遊びをしている子、ボードゲームのようなゲームをしている子もいれば、本を読む子もいます。

子どもたちが全員一緒にやることは、おやつのときだけでした。9時過ぎには朝食と題したおやつタイムがあり、その時は全員が同じ部屋で席に着いておやつを食べていました。

勉強じゃない!遊びを通してドイツ語を学ぶ

個々に勝手に遊ぶスタイルだから、幼稚園になじむのも比較的ハードルが低いのかもしれません。海外から来た子も自分のしたい遊びができますし、ほかの子どもと一緒に遊ぶこともできます。子どもの主体性が重視されているので、子どもたち同士の距離感が近く、慣れるのも早いのでしょう。

そうした遊びを通してドイツ語を覚えていき、半年ほどすると、先生からの基本的な指示がわかるようになり、子ども同士のコミュニケートもできるようになっています。

現地の小学校にはどれくらいで慣れてくるのか?

小学校なら半年から1年ほどで慣れてくる

海外からドイツ語の小学校に入学または転入した場合、小学校低学年だと幼稚園よりも慣れるまでに少し長く時間がかかるでしょう。でも私の知っている子どもの場合、幼稚園やインドから来た子どもたちは、半年を過ぎたころには学校の休み時間だけでなく、放課後も友達と遊ぶようになっていました。

転校当時はドイツ語も英語もわからないという状態だったとしても、1年も経つとドイツ語を日常会話程度にはできるようになっていました。

週に1回、ドイツ語の特別授業に出席

私の子どもたちが通っていた公立の小学校では、週に1回のペースで外国人向けのドイツ語授業が開かれていました。全くドイツ語の知識がない子どもたちのためのクラスで、ドイツ語を基礎から学びます。

その時間以外は、籍を置いている自分のクラスで授業を受けていました。子どもは順応性が高いようで、最初は全くドイツ語がわからないという状態でも半年を過ぎたあたりから慣れていました。

年齢相応のクラスに在籍していて、学年を下げることもありませんでした。

ドイツでは公立の小学校の授業料は無料のため、外国人のためのドイツ語クラスも無料でした。

家庭教師によるドイツ語授業を週に1~2回

私が知っている海外から来た子どもの場合ですが、家庭教師を雇ってドイツ語を自宅で習っているとも聞きました。ドイツ語の知識が全くないケースでもドイツ語漬けにするようなことはなく、1時間ほどのドイツ語の授業を週に1回か2回程度、自宅で受けていました。

そして3か月ほどすればクラスになじんできて特定の子どもと遊ぶようになり、半年を過ぎたあたりから学校の授業も理解できるようになっていきました。

半年ほどが幼稚園・小学校に慣れるまでの目安

子どもは日常生活からドイツ語を学んでいきますが、幼稚園なら半年ほど、小学校でも半年から徐々に慣れ始めて、1年後には年相応の学年で学校の授業をうけられているケースを何度も見てきました。

子どものドイツ語の学習速度は大人のそれとは比べ物にならないほどのスピードです。

日本からドイツに来て日本人学校やインターナショナルスクールではなく、ドイツの現地校に通わせるつもりなら少なくとも半年ほどは暖かい目で見守ってあげたほうがいいのではないかと思います。

ただし、子どもの言葉を覚えるペースは個人差が大きく、現地校に慣れるまでの期間を半年に縛ることはあまりにも子どもがかわいそうです。あくまでも目安として半年、小学校の場合は半年から1年かけて幼稚園や学校に慣れるまでの期間だと考えてください。

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