ドイツの朝食にパンは欠かせないという方も多いはず。我が家もパンは必ず食卓にあるのですが、ふと気づいたらパンがないということも。
ドイツの黒パンは長持ちするので、3日ほどはパンを買わなくても済んでしまうことに気を許したのが運の尽きで、早朝にパンがないと慌てることもしばしばあります。
そんな時に重宝しているのが、1時間以内に焼きあがってしまうパンのレシピです。オリジナルのレシピはクックパッドに掲載されているmaronさんのレシピ。
Maronさんによれば、30分で完成することもできるというのですが、私はすでに何度か試していますが、45分ほどかかってしまいます。眠気眼をこすりながら、いちいちレシピを確認しながらののんびりモードでやっているから仕方がないのですが。
もしもシャキッと目覚めていれば、30分完成も夢ではないと思います。
今回は、Maronさんのレシピをもとに、ドイツで手に入る材料でアレンジしたレシピを紹介します。ちょっと早起きした朝におすすめのレシピ。1時間以内で、焼き立てのパンが食べられますよ。
パンが30分でできてしまう秘密とは?
仕込み水に砂糖を入れて
今回ご紹介する30分で完成も夢ではないパンのレシピですが、これほど高速でパンを焼き上げられるポイントは、仕込み水です。
仕込み水とは、パンを作るときに使われる水のことなのですが、紹介するレシピではこの仕込み水に砂糖を入れます。Maronさん曰く、砂糖入りの仕込み水を使うことで、短時間でもパンがよく膨らんでくれるそうです。
実際に、私は何度もこのレシピでパンを焼いていますが、とても短い発光時間なのに失敗したことがありません。恐るべし、砂糖水パワー・・・です。
完成まで30分も目指せるパンのレシピ
作りやすいパンの材料(全粒粉編)
- 全粒粉(Weihzen-Vollkornmehl)300g
- インスタントドライイースト 1パック(7g)
- 砂糖 30g
- 塩 7g
- オリーブオイル 30㏄
- 水 180㏄
- きれいなふきん 2枚
ドイツで市販されているインスタントのドライイーストは1パック7グラム入りが基本です。そのため、今回はこのドライイーストのパックに合わせて、ほかの材料の量を調節しています。
小麦粉は全粒粉を使用していますが、よくある強力粉でもOK。その時は、Weizenmehl 550タイプを使ってください。
オリーブオイルは30㏄を使用していて、パンのレシピとしてはたっぷりとオイルを使う印象です。しかし焼きあがった時にこのオイルっぽさがあまり残らないのが不思議です。でも、オイルの量が気になる方は、少し減らしてもいいでしょう。
パンのレシピ
砂糖入りの仕込み水を使い、電子レンジも使って発酵を加速させていくパンレシピです。
パンのレシピ
➀ 水と砂糖を耐熱ボールに入れて、600wで40秒間、電子レンジで温めます。温め終わったらすぐによく混ぜて砂糖を溶かします。
② ドライイーストを振り入れて、スプーンなどで混ぜ溶かします。
➂ イーストの粒がなくなりいい香りがしてきたら、半分の量の全粒粉を入れて、へらなどで混ぜます。
④ 粉っぽさがなくなったら、残りの半分の全粒粉に、塩とオリーブオイルも入れて混ぜます。
⑤ 4を台の上に移して、手のひらで生地を押し付けるようにしてこねていきます。全体がまとまり、耳たぶ程度の柔らかさになったらOK。こねすぎるねちゃねちゃと粘り気が出てくるので、粘りだす手前でこねるのはおしまいです。
⑥ 5を先ほど使った耐熱ボールに移して、600wで40秒、電子レンジで温めます。(一次発酵)この間に、オーブン板の上にクッキングシートを敷いておきます。
⑦ 生地を電子レンジから取り出して、6つから8つほどに分けて丸めたものを、オーブン板の上に並べます。ふきんを一枚濡らして固く絞り、ふんわりとかぶせます。その上に、乾いているふきんもかぶせて、10分間休ませます。(2次発酵)
イーストのいい香りがキッチンに…
⑧ 180℃(Umluftなら160℃)に温めたオーブンで15分ほど焼きます。
⑨ できあがり
2次発酵の後に膨らんでなくても大丈夫
「2次発酵を済ませたはずなのにパンがあまり膨らんでいない」と心配された方もいるかもしれませんが、安心してください。このパンのレシピでは、パンを焼いている間にゆっくりと膨らんできます。
全粒粉ではなく強力粉にするとより膨らみやすいので、強力粉でパンを焼いてみるのもおすすめです。
まとめ
今回は1時間もあればパンが焼きあがってしまう最強パンレシピを紹介しました。パンを焼くなんてしたことがない私でさえも、一度も失敗していない、という意味でも最強なレシピです。
お時間があるときに、いえ、朝食前の1時間ほどの時間があったらぜひ試してみてください。